札幌へ! 最新アートを巡る夏──『札幌国際芸術祭2014』 | Numero TOKYO - Part 9
Art / Post

札幌へ! 最新アートを巡る夏
──『札幌国際芸術祭2014』

敷地自体がアート作品!? 「モエレ沼公園」で都市×自然の贈りものに出会う   ああ……モエレ沼。いいところだったなああ。。(遠い眼)   ……と、心洗われるような青空の下、緑の大地を吹き抜けていくそよ風を思い返さずにはいられない、札幌近郊の必訪スポット、「モエレ沼公園」。 札幌駅から北東に約10km、壮大なスケールの中に「モエレ山」「モエレビーチ」「プレイマウンテン」「テトラマウンド」など古代遺跡さながらの不思議な地形が広がるこの公園、じつは敷地全体が、彫刻家イサム・ノグチの壮大なる “作品” なのだ!
公園内にそびえ立つ「プレイマウンテン」。イサム・ノグチによる、ランドスケープアートの先駆ともいえる構想を実現した “作品” だ。 (ともに写真提供:創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会)
公園内にそびえ立つ「プレイマウンテン」。イサム・ノグチによる、ランドスケープアートの先駆ともいえる構想を実現した “作品” だ。 (ともに写真提供:創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会)
といったことにまったく興味のない家族連れはもちろん、放っておいても国内外からアート&デザインラヴァーが笑顔&自然体で訪れる、文句なしの “札幌名所” 。 ……であるにも関わらず、さらに坂本龍一 + 真鍋大度ら、希代の才能たちによるアート作品を “いまだけ” 設置するというのだから、ワクワクテカテカが止まらない……! これは、行くしかない。子どものように素直な心で、いざ、次のページへ。

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

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