菊地凛子さんと巡る!『ヨコハマトリエンナーレ2014』の楽しみ方 | Numero TOKYO
Art / Post

菊地凛子さんと巡る!『ヨコハマトリエンナーレ2014』の楽しみ方

この8月、横浜の街が沸き立つ、“3年に1度のアート祭り” がついに開幕! そのプレビュー(内覧会)に、女優の菊地凛子さんが駆け付けました……!! ……と聞いて、「来たか!?」と飛び起きた人から、「アート祭り♡♡♡……ってなに?」と初耳のゆるふわマイペース女子まで。問わず語りで失礼します。 『横浜トリエンナーレ』──通称 “ヨコトリ” は、いまや世界的ブームともいえる地域開催の芸術祭のなかでも、毎回数十万人が押し寄せるという、日本を代表する現代アートフェスティバルのホームラン王(的な存在)。 その5回目の開催となる『ヨコハマトリエンナーレ2014』が、8月1日からついに開幕。 ハマっ子たちに限らず、東京、関東甲信、日本全国、世界各国の津々浦々から、「今回はどんな感じ!?」という熱い視線がいま! まさに!! 横浜へ!!!! ビシバシ注がれているのでした。
横浜美術館前に設置された、ヴィム・デルボア『低床トレーラー』(2007年)。 ゴシック様式の繊細な装飾で象(かたど)られた、全長15メートルを超える大型トレーラー。会期を通して風雨を受け、錆び付いていく様子も作品の一部として展示される。
横浜美術館前に設置された、ヴィム・デルボア『低床トレーラー』(2007年)。 ゴシック様式の繊細な装飾で象(かたど)られた、全長15メートルを超える大型トレーラー。会期を通して風雨を受け、錆び付いていく様子も作品の一部として展示される。
その開幕前日に行われた記者会見の様子は、Numero.jpでもお伝えしましたが、(「ヨコハマトリエンナーレ2014が開幕『華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある』」) じつはこの日、映画撮影のため世界中を飛び回るスケジュールの合間をぬって、菊地凛子さんが急遽ご来場。じつは菊地さん、今年の春に森美術館で開催された『アンディ・ウォーホル展 永遠の15分』で音声ガイドを務めるなど、筋金入りのアートラヴァーでもあるのです。 いざ横浜! と飛び起き、居住まいを正して会場巡りに同行し、プレビュー(内覧会)を終えた菊地さんに直撃インタビュー。 菊地凛子さん的 “ヨコトリ2014の見どころ&楽しみ方” を、”忘却の海” の彼方からお届けします……!
横浜美術館会場にて、天野太郎キュレトリアルヘッドの説明を聞きながら、作品に見入る菊地さん。 ©Yuichiro TANAKA
横浜美術館会場にて、天野太郎キュレトリアルヘッドの説明を聞きながら、作品に見入る菊地さん。 ©Yuichiro TANAKA
──今回のヨコトリは、横浜美術館と、横浜の海に面した新港ピア(新港ふ頭展示施設)の2つの主会場で構成されています。展示企画に関わったキュレーターとともに、横浜美術館→新港ピアの順で巡ってきたわけですが、全体的にどんな印象でしたか? 菊地「とても面白かったです! 個人的に、ただ作品を見るだけというよりは、アーティストに関する本や映像などの資料を通して、その人の家族構成や、幼い頃から持っていた感情など、表現の背景にある世界観に触れるのが好きなんです。だから今回は、キュレーターの方のお話を聞きながら見て回ることで、作品を取り巻く “物語” を感じることができました。今日の印象をふまえてぜひもう一度、じっくり見て回りたいですね」

Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者/ライター/『Numéro TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numéro TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集・執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集や、編集者9人のインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)など。

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する