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ヨコハマトリエンナーレ2014が開幕「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」

3年に1度、横浜で開催される現代アートの国際展、横浜トリエンナーレが8月1日より開幕。アーティスティック・ディレクターに美術家の森村泰昌を迎え、世界各国から400点以上の作品が集結しました。レイ・ブラッドベリ作のSF小説にちなんで付けられた「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」というタイトルをテーマに、総勢79名のアーティストが参加しています。

開幕前日の記者発表にて、森村泰昌は「この展覧会が何らかのヒントを見いだす機会や、提案になってほしい」と話し、次世代を担う子どもたちのためのプロジェクトについても発表。また、今回掲げられた忘却というテーマについても、想いを語りました。「(本展は)忘却というテーマを持っています。饒舌にアピールすることとか、大声でなされる演説、こういったものに目が言ってしまいがちですが、それとは対極にある“黙っていること”の重要性について考えました。沈黙とか囁きが内に含み持つ豊かさを私たちは忘れてはならないと思います。世の中には隠れていることがたくさんあり、役に立たないと見なされて捨て去られて行くものがたくさんあります。膨大な量の失敗や敗北といったようなものもあります。それら“忘れられて行くもの”にまなざしを向けることは、無意味ではない。見えないもの、見てはならないとされるもの。語り得ぬもの語ってはならないとされるもの、あるいは、子どもの頃には持っていたのに、大人になると忘れてしまう空想や妄想…。そういった普段私たちが見落としがちなものこそ、大切な忘れ物なのではないでしょうか。ヨコハマトリエンナーレ2014は、そんな忘れ物を取り戻す旅を目指しました」。


写真:会見後、横浜美術館の入り口に展示されているマイケル・ランディの作品「アート・ビン」への投棄パフォーマンスを実施。森村泰昌や参加作家らが自身の作品を投げ入れる様子が紹介されました。

サイモン・スターリング、大竹伸朗、笠原恵実子などの新作に加え、ルネ・マグリットの写真作品やジョゼフ・コーネルの箱作品や短編映画など、物故作家による旧作も展示。「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」は、横浜美術館と新港ピアのふたつの会場にて11月3日まで開催。どこかに置き去りにしてしまった忘れ物を取り戻す旅へ…ぜひ出かけてみて。

ヨコハマトリエンナーレ2014
会期/2014年8月1日(金)〜11月3日(月・祝)
会場/横浜美術館、新港ピア(新港ふ頭展示施設)
時間/10:00〜18:00 ※入場は閉場の30分前まで(8月9日、9月13日、10月11日、11月1日は 10:00〜20:00)
休館日/休場日:第1・3木曜(8月7日、21日、9月4日、18日、10月2日、16日)
Information/www.yokohamatriennale.jp

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