札幌へ! 最新アートを巡る夏
──『札幌国際芸術祭2014』
500mの美術館! 北海道&札幌ゆかりの16組が織りなす “予想外” の衝撃
札幌のシンボル「札幌テレビ塔」ほぼ直下の市営地下鉄「大通駅」と、「バスセンター前駅」をつなぐ地下コンコースに設置された、「札幌大通地下ギャラリー 500m美術館」。
でも、普通に考えて500mという距離を、さらに地域ゆかりのアーティストだけで、飽きの来ない面白展示に仕立て上げるのは至難の業……と思っていたところ、あうッと変な声を出して吃驚した。
……すみません北海道。ナメてました札幌。
展示名は、500m美術館企画展示『北海道のアーティストが表現する「都市と自然」─「都市の座標軸」─』。
その名のとおり、約100年で形成された札幌の都市空間と、膨大な時間に育まれてきた自然環境を、時間という視点から対置し、新たな物語を見出すべく、札幌&北海道ゆかりのアーティスト計16組による壁面展示で構成。
写真あり、映像あり、立体あり、トリコ仕掛けあり……「都市と自然」のテーマの深層に迫る、めくるめく500mの “アート駅伝” (グリコXXX粒分)。
その果てに、まだ見ぬ風景が広がっている……かもしれない。
Text:Keita Fukasawa