フレグランスを纏う時、それは何もハッピーな気持ちの時ばかりでなく、切なく、絶望的な気持ちの時にも纏う。
もちろんその時によってセレクト幅は大いにぶれ、とはいえ自分の好きな香りだけに囲まれるのは私にとって〝高揚”と〝逃避”なのです。
Instagramが主流になってしまう中、こんな気持ちを素敵な写真で連ねていけるblogの存在は私がほんとうに書きたかったことも自由、そしてもちろん選ぶ写真、構成も自由、という伝えたい真髄を表現できる。
なんていいながら4ヶ月!!!という月日が経っている。ああ、、、ここを訪れてないのね、私。
blogの材料があまりに濃厚すぎて、煮詰めてるうちに日々の仕事の波が押し寄せ・・・と言ってる間に、なんと社会人になって初めての人間的な限界!?そしてそれを上書きした達成感だけの今、この4ヶ月で私はかなり成長しました。
そんな精神的に追い詰められている時も、助けてくれるのは香り。
フレグランスは何も気分がいい時だけに纏うものでないと幼い頃から感じている。
誰にも打ち明けられない、心が浮遊してしまい焦燥感にかられ、自分の存在さえも何処に置いていいかわからない、
そんな時に心をギュっと掴まられたり、揺さぶられたり、そんな香りで瞬間に気持ちが救われていくのです。
さあ前置きはこのくらいにして・・・。
今年は「フレグランス」という存在が、どのブランドも奥深く、ただ新しい香りが出ますよ!という単純なインフォメーションでない気がします。
まして今までなんで日本市場になかったの?といったフレグランス界の大型ブランドが登場したからには、熱狂的なファンが黙っていません。
その「フレデリック マル」。
《画像は公式HPより拝借》
エレガントで素敵な方。
ご紹介された1か月少し前、サクッと私のインスタグラムのストーリーで流したら、DMの嵐。
〝マルだ!”〝マル来るんですか!?”〝大好きなんですマル!!!”とマル、マル、マル・・・。これには驚きました。
そのマルとは〝フレデリック マル”。もう〝マル”と、愛称で呼ぶしかない?笑
彼はラグジュアリーパルファムの先駆者と言われていて、パルファン・クリスチャン・ディオールの創業者を祖父に持ち、その血統を継いでいます。
フレグランスが好きな方なら、おおおお、となるあのマルです。
このどことなくディクショナリー風の赤のBOX、素敵だと思いません?
マルが12名の最高峰の調香師たちと創り出しだ香りは、なんと驚くことにすべての制限がない、彼、彼女たちの力量が
そのままこのボトルに充填され、シューとひと吹きした瞬間から調香師たちの想いが溢れだしてくる、そんなシリーズでした。
制限がない!?それは調香師にとってこの上ないファビュラスな世界。
時間、原料、コスト、それを考えないでクリエイションできるなんて、どの世界でも相当に羨ましいこと。
なので最高峰な調香師たちの1人1人の自由度MAXが存分にボトリング。そして気持ちもボトリング。
これだけでも「贅沢度数」相当ですよね。
この香り強めたい!!なのに原料のコストを考えると・・・といった企業でも活躍している調香師達の迷宮を救ったのがマル氏。色々な葛藤があったからこそ傑作の百科事典、辞書のようなこの12人のシリーズ。
抑制がない、その垣根を飛び越した香りなんて、それだけで高揚しませんか?
職人魂を感じる1つ1つのパルファムは全部で26種(100ml)
ここに12人のクリエイションの息吹を感じます。各10ml。そしてこの小さなパルファムをセットするとまた格段とイメージが変わるのがこの洗練されたケース。
↓
まるでルージュケースのようでバッグに忍ばせたくなるような、きれいな朱を感じる日本ぽい赤。
黒は男性のギフトにもいいですね。そう、今の時代ユニセックスでジェンダーレス。良いと感じるものにそれこそ制限はないのです。香りも男性的なスパイシーなのを女性が纏うとまた魅力の違いに開眼したり、逆に甘い香りのベースでも男性が纏うとセンシュアルになったりする。
ヘアミストも3種類かな、今度つけてみようかな。
私は仕事が終わったら、現実から逃避するためにフレグランスをひと吹きして帰ります。
次に誰に逢うか、だけでなく自分だけのために。
〝終わり”というスイッチが私の中で入る、その瞬間だけのための香り、というのも大切にしているのです。
香りは、ぜひ自分の肌で。ムエットはあくまで最初のプロローグ、やはりその方の肌の温度、湿度で香り方も違います。
お好きな香りを付けてもらったら少し時間をおいて、ラストノートのなじみで選んでみるとよりわかりやすいかな。
FREDERIC MALLE
とはいえ、香りはもとよりビジュアルでも選んでしまうときも♥
ボトルの美しさに惚れてコレクションする、フレグランスはそういう魔力も持ち合わせています。
次に紹介する「キリアン」もその1つ。
こちらもこの秋、フランスのラグジュアリー パルファム として上陸しました。
《画像は公式HPより拝借》
見た瞬間、まばたきができない(笑)キリアンの生み出した世界観。
本人もコニャックメゾンとして名高いヘネシー家に生を受けたキリアン・ヘネシー、バリっバリな貴公子。
彼の創る世界は、選ばれし者だけが知る、それはそれは真のラグジュアリーと神秘的なアーティスティックなもの。
まるでCOFFIN!!!!!とはいえ、SKULLは再生と真実、後悔しない、などのメッセージも含まれたり・・・。
いや、ほんとうにこの数カ月の私のためにあるかも、苦笑。ロックだな~~~でも精巧でなんてカッコいいの!
キリアンが香水界の〝ロールスロイス”とも称されていてセレブもゾッコンなのもわかります。
まるで美しすぎる宝石箱。
こちらも、そう、あの絵画・・・・
クリムトの「接吻」からインスピレーションを得た美しすぎる宝石箱のようなケース。そして中にはミニマムで
また艶めかしいボトルが入っています。
スネークも彼にかかれば、こう。ホワイトとブラック。一瞬これがフレグランス!?と驚きます。
開けると、こんな感じ。
2つ並べるとスネークの美しさが迫ってきて瞳がフリーズ(笑)
彼のクリエーションボトルが最高に映えるユニークなBOXいや、ラグジュアリーケース。
コレクションで1つ1つケースも違い、思わず集めたくなってしまいますね。
「k」!?キリアンのケイ?ではないそう。
日本、アジアをイメージした鍵付のコレクション。
彼がインスパイアした日本の画像が粋だったなぁ・・・。赤、黒の日本の世界は海外の方からみるとより神秘的な部分を
感じるのでしょうね。
さ、心の扉を香りであけて2018年、あと2か月と10日。エンジョイしましょう♥
Kilian
私的に、魂を使い果たした(笑)大きなプロジェクトが終わり・・・今やっと安堵感でいっぱい。
そこには素敵なドラマが生まれました。
次回、そのドキュメントを。ぜひお楽しみにしてね。はい・・・・・・・・、すぐ書きます(汗)
では、またね★美香