アニー・リーボヴィッツ 来日インタビュー「97年に撮影した母のポートレイトが基準」 | Numero TOKYO
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アニー・リーボヴィッツ 来日インタビュー「97年に撮影した母のポートレイトが基準」

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ローリング・ストーン誌のフォトグラファーとしてキャリアをスタートさせ、45年以上に渡って時代を記録してきた写真家アニー・リーボヴィッツ。この度、UBSを独占コミッショニングパートナーとする新作肖像画「Women:New Portraits」の世界巡回展にあたり、来日を果たした。彼女の写真家としての信念、世界的に有名なあのポートレイト作品の裏話について語ってくれた。<「WOMEN: NEW Portraits」東京展はこちら>

コンテンポラリーアーティストであり、写真は手法
──まず、来日されたきっかけとなる「Women:New Portraits」のプロジェクトについて教えてください。
「1999年に始めた『Women』というプロジェクトの一環となります。プロジェクトの初期に共同制作したスーザン・ソンタグが『現在進行形の作品(Working in progress)』と表現した作品群です。プロジェクト初期のオリジナル作品に加え、未発表作品、新たに撮影したものなど、あらゆる女性のポートレイトから150点ほどに厳選しました。女性の役割の変化、そしてこれからを映し出したものです)」
──ご自身の作風についてどのようにお考えですか?
「写真家として活動していく過程で、すべての事象を写真に盛り込むことはできないとわかりました。そこから手法をコンテンポラリーなものに変えたのです。私はコンテンポラリーアーティストであり、その手法が写真であると考えています」
──ポートレイトを撮影される際に一番大切にしていることは何でしょうか。
「男である、女であるといった性、母親であるなどの役割にとらわれてイメージを決めつけないことが重要だと考えています。直接会った際に、本人に感じることを大切にしています。その人の『場』、自宅やオフィスに行くことも重要です。『Women:New Portraits』の作品の中には様々な手法の写真がありますが、撮影の際の状況にあわせることも必要です。アウンサン・スーチーさんを撮影した時は、演説前の5分しか時間がなかったんですよ」

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