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Culture Post

サカナクション 山口一郎が仕掛ける「NF」が提示する、未来の価値とは?

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アンディ・ウォーホルのFactoryのような実験場

M「文化と音楽、アートが繋がっているということが分かる場所を作っていきたいですから。さっきのインスタレーションの写真を友人がインスタグラムにアップしていたんだけど“未来の価値”というタイトルを付けてくれていて。そういうことを感じてくれたんだって嬉しかったです」

T「僕が個人的にNFをやっていてすごく面白いのは、普段は映像を作っている僕自身が、映像を全くやっていないということ。三田さんもここではスタイリスト的なスタイリングはしていないし、一郎くんもミュージシャンだけど、音楽だけをやらなければいけないなんて決まりはない。それぞれ専門家だけど、もの作りは本来クロスオーバーしているもの。いまの東京はそういうのが不足しているよね…というところから派生して始まったのがNF。ただ共通してるのは作るのが好きだということ。表現することと作ることの自由さや楽しさが伝わって、何かの起爆剤になったらいいなと」

Y「僕はテックの人間ですけど、三田さんとか裕介さんとやるときは、違う見せ方というのを心がけています。テクノロジーを見せるという感覚というよりも、ファッションの中にどう融合するか。本当の意味でちゃんと融合したファッションに見せられるか」

──わくわくします。例えばファッションの仕事って、ショウなどで表現はしますが、ものを作る過程を見せる機会は少ない。未完成なものを見せてくれるイベントって実は意外と少ないんですよね。

M「僕の立場だと、スタイルを作る仕事の過程を見せるという作業を、今回は普段着る洋服とは違う確度から表現した感じでしょうか。音楽も同じで。その過程を見せることこそがアートになったり」

──60〜70年代ってよく「ハプニング」という言葉を使っていました。それこそウォーホルの時代。まさに化学反応という言葉がぴったり。

T「あるいは2000年代初期のクラブ。フロアでは音楽がかかってて、辺りではブレイクダンサーがくるくる回ってて、壁にはグラフィティアーティストが突然に絵を描きはじめて…みたいな“なんじゃこりゃ感”ができていたらいいなと」

M「ライゾマティクスリサーチのメンバーがいることによって、それが焼き直しじゃなくて本当に見たことのないものになっていくんですよね。週に1回は会って話して。やりたいことが見つかったら、それを表現する新しい方法はないかって」

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