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サカナクション 山口一郎が仕掛ける「NF」が提示する、未来の価値とは?

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「SEN」というテーマは『新宝島』の歌詞が起源

──テーマになった「SEN」というワード。“線”という意味も持っています。柳沢さんが足していたのはまさに線でした。

柳澤知明(以下Y)「今回、光で線を描こうというイメージが最初からあって、そこからの発想。三田さんの服はとても動的で有機的なものなので、無機質で真っ直ぐな線、数学的なもので空間で囲おうと。そこで今回使ったのは、新しい素材。かなり細くて柔らかくて光度もある。こういうテクスチャーのものは他にはない。スマートフォンやタブレットに使われえている割れにくい「ゴリラガラス」を製造しているコーニングという会社が手がけていて、これは光ファイバーから光線をだしているんですけど、中にあるガラスの粒子がレーザーを拡散させているから線になって見える。色はフルカラーあります」

──そもそも、テーマの由来は?

T「このイベントは毎回テーマを持ってやっていくって決めていて、今回は山口一郎さんからの提案で『新宝島』の中での合い言葉のような“SEN”がテーマになりました。『新宝島』のミュージックビデオを作らせてもらっているときも“これは半分NFのための歌みたいなもの”だって彼は言っていて。新しいことに対する挑戦と、それを楽しんでくれている人たちと一緒に次のステージに行きたいと思ってやっているから、時期的なタイミングも重なって『新宝島』の裏テーマでもあった“SEN”でいこうということになりました。ピンと貼っていても緩めていてもよくて、描くという意味も含んでいます」

──今年の夏、ヌメロでインタビューをさせていただいたとき(2015年11月号掲載)は、田中さん、三田さんと、山口さん、真鍋(大度)さんの4人で話して頂いたのですが「NF」のコンセプトに最初びっくりしたんです。同時多発的にいろんなカルチャーがカオスのようにここにあるという場所を作るという考え方。

M「NFは、探しながらものを作る。だから僕たちも探しながらやっています。僕らから提案すると、また違う確度から一郎さんからアイデアが出て来て、それをじゃあどうやって形にするかっていうところを探しながらやっています」

──私も一度、夜中の会議に参加させてもらったことがあるんですが、夜12時くらいから始まって3時くらいまでみっちり。とにかく熱いんです。サカナクションを見たことがある人達に、見たことのないものを見せたいという気持ちが溢れてる。好奇心旺盛なファンの方に“サカナクションが好き”というところで終わらずに、ライブやミュージックビデオを一緒に作っているクリエイターのテクニック、周りにあるカルチャーも少しずつ見せて行きたいんだって山口さんがおっしゃっていて。それが、まさにこの場で実現されていますよね。見ていると、アンディ・ウォーホルが60年代にNYやっていたFactoryのような空間が作られている。

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