はい。お待ちかねの市場編がやってまいりました!!
フィンランドの市場はざっくり9時くらいから15時くらいまでやっていたりやっていなかったりします。
いかんせん商売っ気のないフィンランド。
ガイドブックに書いてある曜日や時間なんてほんの参考程度。
9時~とか書いてあっても9時に行ったらこんな状態のときもあります。
規模、どんだけちっさいねん!!!
このたったひとつのお店が「市場」のすべてを背負っている状態です。荷が重すぎるよ!!
もちろん場所と時間によっては、とてもにぎやかな市場がそこにあります!
それではフィンランドで有名な「マーケット広場」をご紹介しましょう。
海のそばのマーケット広場には、オレンジのテントがたくさん。
そこで売られているものは…
一面に広がる大迫力のトマトなどのお野菜、果物。
おばちゃんたち手編みの帽子やマフラー。
船に乗ったおばちゃんが売ってくれるおさかな。獲ってそのまま来たのかなと思うほど。新鮮さ間違いなしです。
カフェはフィンランドっ子(老若男女含む)に人気で、いつみても人がいっぱい。
ちょっと紛れ込んでみたけど…どこだか分かるかなー。
わたしはこのマーケット広場でおひるごはんを食べてみました。
こんな感じの屋台がマーケット広場にはいっぱいあります。
大体パエリアのようなものやポテト、海鮮料理でメニューも値段もそんなに変わりません。
何故同じような屋台が何個も隣同士で軒を連ねているのか。旅行者を無駄に悩ませます。
そんな中でわたしが食べたのは…
これだ!!!
これはムイックと呼ばれるフィンランドでよく食べられる川魚。このようにフライにするのが王道の食べ方のようです。
上にかかってるのはガーリックソース。
「ガーリックソースはいるかい?」と訊かれて、「くれ!」というとドバーっとかけてくれます。
サクッとあげられたつまみやすいサイズの小魚は全然臭みもなくておいしい。
ガーリックソースと一緒に食べれば味が変わって、ぱくぱくいけてしまいます。
…しかしだ。
写真を見てお察しかと思うんだけど、とにかく量が多い。
いかんせんワタクシ、ひとりですから。
ひとりでこの何十匹ものムイック…分が悪すぎる戦いです。
たぶん何人もで行って別の料理を頼み合って、分け合って食べるのが正解だと思う。
どこまで行っても攻めてくるムイック…
ムイック→付け合せのポテト→ムイック→ムイック→付け合せの人参→ムイックと工夫を凝らしてみるものの
わたしは何匹かのムイックとさよならせざるを得ないのであった。
それにしてもこのお料理、9€とわたしの市場スタンダードから言わせてもらえばなかなかの高級ランチなのですが。
5€で半分とかがもし出来るのであればそれを激しくオススメしたい。
じゃないとこうなっちゃうから。
しかし実は、魚以外の標的も…
ムイックとひたすら戦っているとき、「キュワァー!キュワァー!」とテントの外から音がします。
そう、その敵とは
カモメです。
すごいんだ。すごいんだよ、カモメが。
たべものを食べている身としては、襲われるんじゃないかとビクビクしますが…
このカモメたちただのカモメじゃございません。
マーケット広場のひとたちにものすごい調教されたカモメです。
テントには一切近寄らず、観光客にも手を出さず、
鳴き声は出しても通路を飛行するだけ。
少しでもおいたしようとしても、広場のひとが手を叩いて怒鳴ればスタコラサッサと逃げていきます。
彼らの手によって広場の安全は今日も守られるのである。
続く。