近年のトレンドの一つ「ミニマリズム」。
街はミニマルファッションで溢れ、もはや”マキシム”なのでは?
なんて考えてしまう最近の気分なのですが・・・
久々に純粋に「ミニマリズム」としての感動を覚えるものに出会いました。
このバッグ。
直感的に「日本っぽい」と思ってブランド名を見ると、
(Let’s go to her website from upper image!)
日本人デザイナーが手がけているのかと思いきやNYブランド!
でも、デザイナーAnna Lynett Mossの祖母は日本人ということで、
深いルーツは日本にあるよう。
2012年に誕生したばかりのまだ無名ブランドですが、これから注目が集まりそうな予感。
LOOKBOOKからいくつかpick up!
「神はディテールに宿る」
建築家ミース・ファンデル・ローエの言葉が真っ先に頭に浮かぶ、このディテールの美しさ。
レザーの直線的なカッティングは、着物の裁断を思わせる。
直線的なボディでありながらも、そのプロポーションと
ディテールに用いられた素材によって生み出されるアールとによって女性らしさが演出される。
掛け軸に記されたひらがなの書のような美。
曖昧な色味も実に日本らしい。
ミニマルでありながら、こんなに豊かな素材との対話を感じられる作品がかつてあっただろうか?
資源も乏しい小さい島国だから、ミニマルにならざる終えなかったという意見もあるけれど、
ミニマルを極め、季節や素材といった曖昧で微妙なものに敏感になれた日本人としての心を
改めて大切に、そして研ぎ澄ましていきたい。
moi moi!