ラジオ番組「音楽自由区。」(JFN系列局)の選曲を4回分担当させて頂く運びとなりました。
この番組は東京では聴けないのですが、JFN系列局では聴く事が出来ます。詳細はwikipediaでチェック。
O.A時間は19日の早朝4時〜5時半となっておりますので、夜更かしか早起きして聴いて貰えたらと思います。
今回は3回目のO.Aという事で、私の作詞家ではなくDJ的な感覚の方で「日曜日のしぶや花魁にて、ひとり赤ワインを飲み
ながら聴きた い曲たち」というコンセプトで選曲させて頂きました。
私のお店、しぶや花魁でも実際にこの選曲リストで赤ワインを頂いてみたり…楽しく準備させてもらいました。
それでは今回の曲解説を…
1. Wings / Goro Ito
レコード会社のディレクターさんに私のスタッフさんを介して頂いた「GLASHAUS」というアルバムに収録されている曲。心の翼を夜にそっと広げるというか、そんなイメージが広がる旋律だなぁと感じます。ちなみにそのディレクターさんとはなぜか一度もお会いした事がなく、手紙をもらうかのようにスタッフさんを介してときどきCDが届くのです。何ともフランス映画のように不思議な関係。
2. Helios (Joaquin “Joe” Claussell Remix) / Jose Padilla
私が心から敬愛するDJのホセ・パディーヤの新曲を、NYCの著名なハウスDJのジョークラウゼル氏がリミックスを施した名バージョン。ディレイがかったリズムと可憐なボーカル、漂う海のようなピアノが美しい。ホセはご存知の通りIBIZA島にて「カフェデルマー」のコンパイラーとして活躍した伝説のDJ。
3. Pictures and Indian Summer / John Beltran
インディアン・サマーという言葉(欧米で秋から冬にかけて風が弱く暖かい日)が好きで、この言葉がタイトルに入っている曲に変な曲はないという持論が勝手ながらにあります。Carl CraigのレーベルからPlacid Angles名義でデビュー後に様々なレーベルからリリースを重ねるデトロイトの才人によるアンビエント。
4. Yes I Do / Miles Bonny
これもタイトル勝ちですね。MELTING POTなどからもリリースをしているシンガーと思いきや、ビートなどもご自身で作られる方だとか。今後に期待。
5. Yellow Diamond / HIDEO KOBAYASHI
テクノやハウスのクリエイター&DJとして知られるHK氏ですが、2000年初期にはこんなにも素晴らしいピアノソロの名曲をリリースしていました。
6. This Woman’s Work / Kate Bush
2011年の5月にリリースされたアルバム「Director’s Cut」より。「The Sensual World」と「The Red Shoes」から選曲されたセルフ・カバー集なのですが、名曲「This Woman’s Work」もまさに今の音に生まれ変わり、久しぶりに感動をおぼえました。実は歌詞も当時のものから加筆されいるらしいです。
7. Belfast (7″ Version) / Orbital
まさに青春の思い出の曲。この曲を聴くと、2000年5月の代々木公園を思い出します。
8. Smells Like Teen Spirit / Robert Glasper
奇才、ロバート・グラスパーによるニルヴァーナの代表曲カバー。まさにカバーという概念を越えたカバー。ビルボード東京でのコンサートも記憶に新しいですね。
9. Above the Treetops / Pat Metheny Group
お正月のタイのバカンスではずっと聴いていました。出会いは中学生の時に聴いていたラジオで流れていた事がきっかけです。月日が経ち、自分自身がラジオでこの曲を選曲してO.Aさせてもらう日が来る事になるとは思いもよりませんでした。
10. GAME BOYZ (Don’t you want a real girlfriend) / 本田みちよ
OVERROCKETのボーカリストの本田みちよ嬢の12ヶ月連続リリースプロジェクトの中より選曲。メロウなのに軽快で柔らかく爽やかなメロディと歌声、トラックのバランスが絶妙な一曲です。
11. Million Hopes Featuring Okika / Tomoki A Heart
長野を拠点に活動するTomoki Tsukamoto氏による久しぶりのニューアルバムより。タイトルのごとく幾重にも広がる希望の旋律とリズムに溢れた素晴らしい曲です。Okika嬢の強くも儚い声は、メッセージ性に富んだリリックと共に琴線に触れてくる。
12. Is This (w/Catherine Russel) / Hector Zazou
エクトル・ザズーの名盤より。Crammed Discsに残したアバンギャルトな作品も好きですが。
13. Come Undone / Di Johnston
Shanghai Restoration ProjectのDave氏のプロデュースによる初期の女性ボーカリストのプロデュース作品。中国の伝統的な楽器とエレクトロニクス、何よりも嘆美なメロディは魅力的。
14. Sun / Caribou
今年のFUJI ROCKでも話題だったカリボウの代表曲。グルーヴィなプログレというかカテゴライズが難しい独特の音楽。
15. Waiting For My Lady / Marter
シンプルながらも癖になるメロディとトラックメイキングが魅力の日本人アーティストによる一曲。