香港記~お食事前編~ | Chikako Yonehara
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香港記~お食事前編~

香港といえば…食です!

世界中のグルメはそうここ香港に集まっているんだ!!!

わたしはそんな香港のなかでもとびきりおいしいお店に連れて行ってもらいました。

 

そのうちの2つをご紹介します。

 

ひとつは、四川料理の”Chilli Fagara”。

セントラル駅より徒歩10分にあるそこは、入った瞬間ムーディーな雰囲気に包まれます。

こじんまりしたオシャレな店内…

これがミシュラン1つ星のオーラです!!!

 

四川料理…わたしはびびってました。

なぜなら、辛いものが苦手だから。

日本の中華料理屋さんの辛いものでもヒーヒー言わされちゃうんだから、

香港の四川料理屋さんの辛いものなんて食べたら死んじゃうんじゃないか。

わたしはびびっていた。

 

そして来た料理…

ズガァァァーーーーン!!!!!

はい死んだ!

見た目的には完全に即死です。

揚げた蟹を唐辛子で炒めたものなのですが…

ここまでくるともう、唐辛子よ、君たちの存在意義は一体なんなのだろう。

意を決して渡されたビニール手袋を装着し食べてみると、蟹は意外にも辛くなく

じゅわっとジューシーでとってもおいしい!

蟹の殻と揚げ粉によって閉じ込められていたうまみがあふれ出る!甘い!

唐辛子は多分、食べたら死にます。

わたしは死にたくなかったので食べませんでした。

 

意外にも、この一見穏やかそうに見えるとろっとした五目スープが辛い。いや、うまい!いやからい!いやうまい!あつい!

怒涛のせめぎあい!!!

わたしはいろんな汁を体から噴出しながら飲む!!!!

後にこれが五目スープではなく、酸辣湯であると判明。そりゃ辛いわ!!!

五目スープだと思って油断したらあかんわ!!!!

 

辛いけどうまいからついつい食べてしまう…やめたい!やめられない!

そんな幸せな痛みにハヒハヒ言ってたら、

次に来た料理。

「辛みは抜いたよ」と天の声とともに来た料理、それが

 

 

担々麺です。

 

辛いものが苦手なくせに担々麺ラバーのわたしといたしましては

「担々麺か。お手並み拝見と行こうか」

という心意気。

そして一口…

そんな担々麺上級者気取りのわたしを嘲笑うかのようなまさかの味がわたしの舌で暴れた!!!

 

胡麻とピーナッツの、もったりしたスープ!!!!

もちもちとした麺!!!!

 

日本では割とスッキリしたスープの担々麺が主流だと思うのですが

持ち上げるとどろりとするほど、胡麻胡麻しくてピーナッツピーナッツしい。

 

そのまろやかさがたまらん。

まるで今までの辛さはこのやさしいまろみを感じるためだったかのよう!

 

なるほど。

なるほど緩急をつけてくるじゃないか!!!

 

わたしは夢中になって、

担々麺を食べた…。

 

間違いなく今まで食べたなかで

お前は最高の担々麺だよ。というか日本の担々麺の常識を覆すよ。

これが本来の担々麺、そして四川料理なのか…

 

カラい痛いからのまさかのリカバー、辛み抜き担担麺。

食卓に喜怒哀楽のストーリーを生む

それが四川料理なのか…

 

 

わたしは出会ったのである、

中国4000年の歴史に…

 

 

つづく

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chikako yonehara

ライター兼謎のうさぎ職人。ゆるめの毒舌でいろんなものをふわっと斬り込む!旅をしたりちょっと女子力を上げたりしてます。

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