西島秀俊の軌跡「苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕がある」 | Numero TOKYO
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西島秀俊の軌跡「苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕がある」

Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子
Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子
数々の映画やドラマ、CMに出演し、さまざまな顔を見せる俳優・西島秀俊。ドラマ『無痛〜診える眼〜』では、“自分の素に近い”という町医者を演じている。苦悩した20代から人生を大きく変えた出会い、そして自身を取り巻く環境の変化について語ってくれた。(Numéro TOKYO 2015年12月号掲載
──第3話を終え、撮影も中盤に差しかかった『無痛〜診える眼〜』。現場の雰囲気はいかがですか? 「すごくいいムードです。佐藤祐市監督をはじめ、現場はベテランから若手まで一丸となっていますし、すべての役に愛情を注いで魅力的なキャラクターにしていく監督のもと、俳優部も役作りにのめり込んでいます。毎日楽しくて仕方ないです」
──演じる為頼は、天才的な観察眼を持つ医師ですが、どんなところに注力されていますか? 「“目立たないようにひっそりと、能力をひた隠しにして生きている人物に見えれば…”と考えていたのですが、いざ撮影に入ると、思いのほか楽しいシーンが多くて。当初、僕が考えていたよりも遥かに抜けているところもあるし、大らかな役になりました。特に、為頼にとってのキーマンになりそうな義姉・和枝役の浅田美代子さんとご一緒するシーンでは、本来の為頼らしい部分をお見せできればと思っています」
──撮影前は「自分の素に近い役になりそう」だと。 「佐藤監督に、そこを出していくからと言われて、お任せしている感じです。初めてご一緒した『ストロベリーナイト』の最初のスペシャルドラマから、僕なりにやったいろんなことを細かく拾ってくださる監督でした。今回の『無痛』でも、ここ数年で見ていない表情が出ていると、ご覧になった方から言っていただくことが多いです」

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