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西島秀俊の軌跡「苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕がある」

Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子
Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子

──早瀬刑事との出会いをきっかけに、為頼の人生も大きく変わります。西島さんにとって、そうした大事な出会いといえば、どなたになりますか?

「たくさんいらっしゃいますが…やはり、北野武監督との出会いは大きかったですね。2002年に『Dolls』という作品で主役に抜擢していただいて。それを機に今のようにコンスタントにお仕事をいただくようになったと思いますから。また『2/デュオ』(97年)の諏訪敦彦監督、そして『ニンゲン合格』(99年)の黒沢清監督にも感謝しています。感覚的な話なんですけど、現場に入って“あ、違う!”と思いましたし、僕の中で俳優として何かが変わるきっかけになりました」

──北野さんとは、先頃『劇場版 MOZU』で俳優として共演、来年公開予定の映画『女が眠る時』でも共演されます。

「『Dolls』以来、お仕事をさせてもらう機会がなかったのですが、立て続けにご一緒させていただきました。何か…再び大事な年になるんじゃないかという予感がします」

──『無痛』スタート前のあるインタビューで「早く50歳になりたい。一皮むけたい。(『無痛』が)そのきっかけとなるドラマになるかもしれない」と。本作、そして為頼役のどこが自分を変えるかもしれないと思われたのでしょうか?

「『MOZU』の撮影中に、それこそ北野さんから『どうするの? このまま行くの?』と言われたんです。『崩す、っていうのもあるよね』と。でも、羽住(英一郎)監督は『いや、西島くんはそのままでいい』とおっしゃるので、どうすればいいんだろうと思ってはいるんですけど…(笑)。ですから『無痛』に限らず、今そういう変化の時期なのかなと」

──16年公開予定の『クリーピー』では、黒沢清監督と10年ぶりに、竹内結子さんとも『ストロベリーナイト』以来の再会をされました。俳優としてひと回りして、力を蓄えたところでもう一度…という時期なのかもしれませんね。

「…かもしれませんね。尊敬する監督と立て続けにご一緒するタイミングでもあり。ずっと40代の俳優に憧れて20代、30代を過ごしてきましたが、実際になってみると“憧れの方々に比べて俺は…”という思いはあります。でもやっと自分がなりたかった俳優像に、ほんの少しだけ近づけている気はするので、これからも精進したいと思います」

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