脚立に乗って、終わらない夢を。。。 | Yuki Kawamura
Yuki Kawamura

脚立に乗って、終わらない夢を。。。

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高円寺や京都にアートに泊まれるオルタナティヴホテルを展開中のBnA HOTELが、来年の2月に日本橋に「bna_wall」をオープンとのことで、客室のアートディレクションを2部屋ほど、オファーをいただいたのは確か、、、1〜2年前位だったと思います。

私的にも空間やお店、イベントやパーティなどのディレクションの経験はあったのですが、ホテルの部屋を作るのは初体験!

コンセプトやリクエストから全体像を導き出し、実現して継続的に管理運営しやすいという着地点に持ってゆけるものを作らなければいけないというのは、短期間で結論が出るものではないので、ちゃんとエイジングを重ねられるもの、そして新鮮さを時の経過と共に編み出せるものということを、自分なりに考え抜いて祈るようにアンサーを出しました。

そして絵画はマコ・プリンシパル(渡辺真子)さん、インテリアやスペースデザインは、渋谷花魁の相方でもある、さとうこうじが担当し「SUSHI WARS」という部屋が完成。

途中でコロナ禍に突入し、一生忘れられない経験に。

何でしょう、そんな状況で、口ばかり動かして手を動かさないディレクターにはなりたくなかったというのと、この時間の記憶と想いをハンソロのように壁に封じ込めたい(良い意味&感覚的な意味で)一心で、脚立に乗って、プリズムウォールと今回名付けた壁の壁紙を脚立に乗って頑張って貼りました。

手伝ってくれた和樹とKarenと、10時に集合して、途中で昼ご飯休憩を挟み、午後4時までスマートスピーカーで様々な音楽をかけながら作業した日々、宝物のような時間でした。心からありがとう。

そして私たちの手の離れて、宿泊して下さるお客様が、この空間でHappyでLuckyな時間を過ごせますように。

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bna_wall official website

BnA_WALL - SUSHI WARS - Mako Watanabe - 001 (Photo by Tomooki Kengaku)

しかし何故、SUSHI WARSなのか?という部分ですが、TOM&JELLYの仲良く喧嘩しな〜みたいな感覚って、この洒落にならない様々なWARSが繰り広げられている2020年で大事だなぁと思ったというのと、WARSという言葉の意味さえも今後の世界の中で変えて行けるようなパワーを生み出してゆきたい!(夢物語見たいなことかもしれませんが、アートの中では可能かなと信じています)という祈りを込めて名付けました。

プリズム・ウォールをバックに、マコちゃんが描いた寿司曼陀羅、あらゆる日本と世界の「Love&Peace」のキーワードを握る愛の戦士たち、鮮やかで夢しかない世界がそこに広がっております。

日本の物流という意味でも、日本橋は歴史的にも深い意味を持つ地域なので、そういう新鮮な「Love&Peace」のピースたちが、幸福のパズルのように集まっています。(そして宇宙へと解き放つ!)

日本人らしい丁寧な作りと配置のインテリアは、さとうこうじの持ち味で、温故知新や90年代に培った感性の成熟が反映され、絶妙な化学反応としてまとまっている!と自信を持って表現しきったと思っております。

BnA_WALL - Front - 001 (Photo by Tomooki Kengaku

BnA_WALL - Bathroom - 002 (Photo by Tomooki Kengaku)

BnA_WALL - Key visual - B1 Factory (Photo by Takeshi Sasaki)

BnA_WALL - Key visual - 1F lounge (Photo by Takeshi Sasaki)

ちなみにホテルロビーのバースペースは、渋谷花魁チームが共同運営として参加させて頂きます。

渋谷のフィーリングを日本橋で、どう表現するか?それは日々を重ねてゆく中で、終わらない子育てのように皆さんとセッションしてゆきながら創造してゆくものだと思っております。

またその辺りの詳細や構想、想いは追って。。。。

BnA_WALL- Exterior - 002 (Photo by Tomooki Kengaku)

BnA_WALL- Exterior - 001 (Photo by Tomooki Kengaku)

BnA_WALL
東京都中央区日本橋大伝馬町1番1号

Profile

venus kawamura yuki
TOKYO
DJ, lyricist, OIRAN MUSIC producer

渋谷を拠点に活動中のDJ&プロデューサー。98年よりフリーランスのプロデューサーとして、ヨーロッパのダンス・ミュージックのプロモートや、企業のプロモーション企画、イベント制作を担当。2000年から、DJ及びライターとしての活動をスタートする。2003年頃より「Love Parade Mexico」IBIZA島「amnesia」パリ「Batofar」にDJ出演。その後は、ファッション・ショーの音楽演出や「inner Resort」コンピレーションCDシリーズの監修など、バレアリックやチルアウトを軸に独自の選曲感を展開。近年は作詞家として、「バクマン。」「NARUTO」などのアニメ主題歌や、Sam Smithのグラミー賞受賞曲「ステイ・ウィズ・ミー」日本語詞など多くの作品を手掛ける。2014年にはミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」を設立。Sakiko Osawaやナマコプリなど、新たな才能を輩出する。現在は音楽エッセイ連載「渋谷で君を待つ間に」をスタート。毎週第一月曜16時〜渋谷のラジオ「道玄坂爆音部」、毎週金曜20時〜block.fm「shibuya OIRAN warm up radio」にて、選曲とナビゲーターを担当中。

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