現在公開中の映画「orange」と、3/5からスタートする舞台「乱鶯(劇団☆新感線)」に出演する女優の清水くるみさんとお話しする機会を頂いたのでインタビュー記事にまとめてみました。インスタグラムのお話しと出演作について。こういう不図した記事がきっかけで、映画とか舞台に行くひとがでてきたらいいなと思いつつ、いつもとは違う趣で書いてみます。
NKYMN:インスタを始めて1年くらいですよね?始めたきっかけってありますか?
清水:マネージャーさんとも自分から何かを発信できるものをやりたいねって話していたんです。写真を撮るのがすごく好きなので、ブログやツイッターとかよりもインスタグラムかなって。
NKYMN:そっか!撮るのが好きだから自分が写れないんだ!インスタ見てるけど、くるみさん以外の写真が多いよね(笑)。
清水:そうなんです。そういえば「学校のカイダン」というドラマを撮影していた時に須賀(健太)さんとか共演者のインスタグラムで私の撮った写真をアップしてくれていたんです。「清水くるみ撮影」って書いて。それがすごく評判で始めたきっかけでもあります。私もどこかで表現する場があったらいいなって。
NKYMN:当時、須賀くんと仕事していたからその写真みてたよ!SNSでは、まさにカメラマンのポジションからデビューしてたんですね(笑)。撮る時の拘りはありますか?
清水:カメラ部だったのもあり、フィルムで撮っています。天気のいい屋外で人を撮るのがすごく好きですね。知り合いや友達とかを連れ出して撮りに行ったりします。
NKYMN:撮る側と撮られる側、どちらが先だったんですか?
清水:仕事始めたのは中学生で、カメラ始めたのは高校生です。
NKYMN:両方の役割を経験して気付きはあった?
清水:モデルさんとかを撮るとこういう表情があるんだなとか、自分もそれを活かしたいなと思います。
NKYMN:撮っている時に、撮られる側の視点で分析しているということだよね。実はインスタグラム以降、「撮られる職業の方」の感覚って、そこが大きく変わるんだろうなと思っているんですよ。受動と能動、両方の視点を持った時に、市場とかコンテンツに変化が出てくるんだろうなあと。
清水:なるほど!
NKYMN:そこで気になるのは舞台と映画の差なんですけど。映画はDVDなどで残るし、舞台はそれっきり、という特徴もあるじゃないですか。そこはどう捉えていますか?
清水:舞台ってすごく「生もの」という気がします。一回一回違うので、やり直せるというか、やればやるほど味が出るし。そこが楽しいって感じます。
NKYMN:なるほど、役者さんからすると舞台の方が修正できる回数が多いんだ。それは気づいてなかった。
清水:映画だと、その作品を見るたびに「悔しかったな」とか、今の自分だったらこう演じるのにとか考えてしまいます。
NKYMN:なるほど、すごく分かりやすい。ちなみに、くるみさんは舞台と映画、どちらが相性よいですか?
清水:どちらもですが、どちらかと言うと映画です。自分をもっと追い込みたい時とか、悔しかった時の作品を観たりします。追い込むタイプなので。
NKYMN:なるほど、舞台では一つの作品の中でトライアンドエラーを繰り返すけど、映画では作品毎にトライアンドエラーを行うわけだ。おもしろいなあ。次の舞台は、本日会見だった劇団☆新感線の「乱鶯(みだれうぐいす)」、すごい面子ですよね。
清水:今日の会見も人生でいちばん緊張したかもっていうくらい緊張しました。お話をいただいた時なんて、緊張を通り越して怖くなってしまったくらいです。でもチャンスだと思うので、怖さをチャンスに変えて自分のものにしたいなと思います。
NKYMN:さすが追い込むタイプ!ちなみに今回の作品は「本格派時代劇に初挑戦‼︎」という触れ込みですが、台本はもう見ましたか?
清水:はい、頂きました。私が演じるのは呉服問屋の女の子です。時代劇で、特に庶民の話だと少し取っつきにくいかも
と思っていたのですが、全然そんな感じではなかったです。そこはちゃんと劇団☆新感線でした(笑)。
NKYMN:楽しみだなあ。ちなみに先ほどの話で気になったんだけど、現在公開中の映画「orange」では「悔しかった」シーンはあるの?
清水:「orange」では無いんです。もう少し成長したら、思うところはあるんだろうけど。現場ですごく悔しく思った事も、映画で観たらそんなに違和感がなかったんです。
NKYMN:なるほど。逆に見て欲しいポイントは?
清水:現在と10年後の私の変化とか、orangeが伝えたいメッセージはもちろん感じて欲しいです。あとストーリーは基本、奈穂と翔と須和の話で、後ろで私(あずさ)と萩田の2人がずっとわちゃわちゃしているんです。でも出来ることは全てやろうと思って、漫画ではコマの隅っこに小さく手書きで書いてあるセリフまで再現しています。そこも観て欲しいです。
NKYMN:それってすごいね。原作ファンにはたまらないだろうし、そのシーンの空気感もそれで近いづいていくかもしれないよね。そんな原作へのオマージュの捧げ方があるなんて(笑)。「乱鶯」でも、そんな工夫がたくさん出てくるんでしょうね。見に行きますね、楽しみにしています。