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『人』と言う字は「人と人とが支えあっているから人なんです」と金八っつあんは言っていたが、君はそんな組体操みたいな瞬間みたことあるか。ボクはないぞ。ナカヤマン。です。
『人』と言う字は「人が立って腕を前に垂らした姿を横から見た形で表現したもの」らしいが、ロンゲ(先駆者)の詭弁よろしく「人に支えられているもの」というのは世の中に沢山あるわけで。旅で言うなれば『ホテル』というのはその最たるものの一つだと思う。
パリの常宿で『Le Pradey』というホテルがあった。過去形なところから察して頂けると、キッパリ言わなくても済むので助かるが、二度と泊まらないことにした(キッパリ)。
『Le Pradey』は、最上階のコンフィデンシャル・スイートだけHERMES(エルメス)とのコラボレーションルームとなっており、メゾネット形式の作りも気に入っている。
部屋だけでない。ブラックシャツの胸元の空き広め、少し気怠め、かつ笑顔素敵めなフロントのお姉さま。「エアコンが集中コントロールされててOFFれない。」と話すと「じゃあ元電源から切ってくる!←絶対ダメ」と裸足で駆けてくポーター。お姉さまなんて幻冬舎から「ツンデレの教科書」が出せるくらい緩急の加減が素晴らしかった。
ところが事態は急変していた。今回訪れると皆いない。部屋はもちろん同じだけど、フロントに座っているのは1.3流大学卒、社会人歴1.5年目、1回目の転職を済ませて間もない、アタマのセットに毎日36分も掛けているスカした兄ちゃんなのだ。経歴はボクの勝手な想像だけど。ごめん。
ダラダラしたチェックインも、胸の谷間とツンデレな会話無くしては唯の時間の無駄ではないか。呼んでも呼んでも来ないポーターも、どうにもツボを外した温度設定も、15時までの勤務だから今日はもう無理と答えるハウスキーピングも、サザエさん並みの愛嬌がなければ唯の欠点ではないか。いや。書いてて思ったけど、よく愛嬌だけで乗り切ってたな、あいつ。ウチで働きませんか。連絡ください⇒nkymn@dre55ing.jp