デヴィッド・ボウイ、遺産管理団体が全作品を売却
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の全作品の権利が遺産管理団体によって2億5000万ドル(約290億円)以上で売却された。
シングル111曲を残し2016年にがんで他界したボウイ。そのアルバム26枚、1月7日にリリース予定の未発表アルバム『トイ』、ティン・マシーン時代のアルバム2枚、サウンドトラックや他のプロジェクトでの曲などを含む全音楽カタログが、ワーナー・チャペル・ミュージック(WCM)のもとに渡った。 WCMの共同会長でCEOのガイ・ムート氏はこう声明を発表している。「デヴィッド・ボウイの遺産管理団体が、音楽史上最も革命的で影響力のある、永続的なカタログの管理者に我々を選んでくれたことに、ワーナー・チャペルの全ての人間が強い誇りを感じました」「ただ素晴らしい楽曲なだけでなく、モダンミュージックを永遠に変えた画期的なものです。ボウイの展望、その天才的な創造性が言葉、そして音楽の限界に挑戦したのです。曲作りの伝統を変え、それに関する対話を変えグローバル文化の基準の一部となりました」「彼の作品はポップなヒット曲から実験的な冒険作まで幅広く、音楽だけでなくあらゆる芸術、ファッション、メディアを通して、大勢のファンそして数えきれないイノベーターらに影響を与えています。その比類なき作品を情熱を持って管理し、この途轍もない人類の遺産の上に築いてゆくことを楽しみにしています」
ちなみに2021年、WCMを傘下に置くワーナー・ミュージック・グループがボウイの1968年から1999年までの全アルバムの権利について、遺産管理団体と契約を締結していた。
今回の新契約にボウイの遺産管理団体を代表してアレン・グルブマン氏はこう話す。「デヴィッド・ボウイの音楽作品がワーナー・チャペル・ミュージック・パブリッシングの元へ渡ることに非常に満足しています。彼らが大事に扱い、最高レベルの尊厳を持って取り扱ってくれることを確信しています」