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例年春に、京都市内の寺社や指定文化財など十数会場にて展覧会を開催してきた「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、第8回目となる今回は会期を秋に変更した。いよいよ9月19日(土)よりスタートする。
※出展作家の一人、ピエール=エリィ・ド・ピブラックのインタビュー記事はこちら
メインプログラムとして、10組のアーティストの展覧会が京都市内14会場で開催。
例えば、国内では3年ぶりの個展としても注目度の高い、片山真理の「home again」(嶋臺ギャラリー)。自身の足をモチーフに制作した最新シリーズ『in the water』や、過去の代表作が展示される。
映画監督ウォン・カーウァイの元専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして知られるウィン・シャの展覧会は、誉田屋源兵衛にて。彼の表現力を最大限に生かした空間デザインも必見だ。
満を持して「KYOTOGRAPHIE2020」が9月19日(土)より開催!
2013年より、京都市各地で開催してきた国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。第8回目となる2020も、14会場にて行われる10のメインプログラムに加え、関連プログラムなど見どころ満載だ。いよいよ9月19日(土)よりスタート!
© Omar Victor Diop, Courtesy of MAGNIN-A Gallery.
片山真理『25 days in tatsumachi studio/鈴木薬局 眼鏡部 Suzuki Pharmacy Optometry #002』2015年 ©︎ Mari Katayama
ウィン・シャ 『In the mood for love 花様年華』 2000年 Courtesy of Wing Shya.
その他にも、世界最大の写真フェア「PARIS PHOTO」での受賞歴もある新進気鋭の写真家、エルサ・レディエ(HOSOO GALLERY)や、伝統工芸の若手職人20人を10年の時を経て撮影し、ガラスに写し出す写真術を使った外山亮介(両足院)など、どれも見ておきたいものばかり。
エルサ レディエ・Heatwaveシリーズ、2019年9月
また同時に、関連プログラムも行われる。京町家の未来について考える展覧会「Machiya Vision」(大垣書店京都本店イベントスペース ―催―)や、元・淳風小学校にて公募展「KG+SELECT」が開催されるなどこちらも見どころ満載だ。
今年のテーマは「VISION」。写真作品を通し、多様な視点によってつくられたさまざまなヴィジョンを見ることになるだろう。9月19日(土)より、1ヶ月間開催、お見逃しなく。
©︎ Marie Liesse
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」
会期/2020 年9月19日(土)〜10月18日(日)
会場/京都市各地
URL/www.kyotographie.jp
Text:Akane Naniwa