猫星ラピスが占う、2021年5月の天体観測&12星座の運勢 | Numero TOKYO
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猫星ラピスが占う、2021年5月の天体観測&12星座の運勢

風の時代に突入し、占星術をより身近に感じられるようになっている私たち。星のことをもっと知りたいあなたのために、西洋占星術研究家・猫星ラピスが、“天体ちゃん”の動きをやさしく解説するとともに、12星座別の運勢を鑑定。今回は、2021年5月20日からの1ヶ月をお届け。

2021年5月の天体ちゃん観測
「2021年の折り返し地点に接近。数々のドラマが巻き起こる。」

「蟹座を進行中のやんちゃな火星選手は、「0か100か」の猛烈星・冥王星じいや(山羊座をゆっくり進行中)と激しく対立。物事を早く、計画通りに動かしたいせっかちな蟹座・火星は、根本問題を見つめさせようとする冥王星じいやとは、バトルが起こりやすいとき。蟹座の人を筆頭に、山羊座の人、天秤座、牡羊座の人は、6/11まで一触即発ムード。特に火星を抱えている蟹座は、焼け野原にしなくてもいい場所まで真っ黒こげにしないよう、「頭に血が上ったらクールダウンする」習慣をもって。 6/3には双子座にいたラブリー天体・金星ちゃんが蟹座にシフト。既に魚座に移動していた木星どんが、蟹座の金星ちゃんと好配置となり、金星ちゃんはご機嫌。どちらも水のサインに入っているため、ロマンティックなものやフェミニンなもの、美味しい食べ物やリッチな娯楽がブームに。世の中は大変なムードだけど「ゴージャスで楽しいこと」はなぜか元気な季節。快活な水星ぼうやと、厳粛な土星教授はともに逆行中。今年に入ってからの様々な変化が見直され、決定が覆ったり、リーダーが交代しやすい時期。水星も土星も、それらの天体と相性のいい風のサインに入っているため、最終的には理性的な結論が出るでしょう。混濁した状況の中でも、人間の精神は進化を止めることは出来ません。 太陽の王様は双子座にいて、6/21の夏至の日に蟹座にお引っ越し。インパクトの強い転換点となる夏至まで、人間関係の問題、さまざまなルールの改善、やり残しをクリアしていく季節となるでしょう。

天体ちゃんたちのキャラクター解説&今月の動き

太陽の王さま
生かすも殺すも俺次第。太陽系の表番長にして、唯一の恒星である王様星。5/21〜6/20まで双子座にいる太陽の王様。梅雨でお天気は不安定になりやすいけれど、一年でもっとも昼が長いシーズンとなり、王様の輝きが皆の気分を明るくしてくれる。風のサインのスターターである双子座に太陽が入ると、より人々の考えが合理的になり、議論も短くなっていく。土星教授が仲間の風のサインにいることもあり、未決定だった事柄がどんどん「固まっていく」流れに。双子座・太陽のシンプルなメッセージをうまく受け取ろう。

お月さま
めまぐるしく形を変え、満ち潮や引き潮を作り出すだけでなく、女性の身体のリズムやダイエット効果までを律するお月さま。5/26に射手座で満月。6/10に双子座で新月。5月の射手座の満月は2021年で地球に最も近い満月=スーパームーンとなり、日本全国で皆既月食が見られます。射手座満月はポジティヴなパワーを与えてくれる上、皆既月食が重なると人々の精神はかなりハイテンションになるでしょう。ここからの人生がよい方向に進むことを願い、前向きに幸福を招き入れられるようにしたいもの。6/10の双子座新月もパワフル。2021年下半期に叶えたいことを、姿を隠したお月さまにしっかり願って。

水星坊や
コミュニケーションと知性の星マーキュリー。ホームである双子座を通過中のメッセンジャー、水星ぼうや。5/30から逆行に入り、6/22まで逆行は続きます。この期間はデータミスや情報漏洩、計算ミス、待ち合わせ場所のの違いや遅刻に注意しましょう。医療などでは、計測機械の不調が起こりやすく「誤診」が多くなるとも言われています。双子座で起こっているため、その象意は強くなるでしょう。6/23に速度を取り戻した水星ぼうやは、7/11まで双子座に滞在します。水星滞在に太陽・双子座が重なる期間は「コミュニケーション・移動・メッセージ」の伝達が重要に。シンプルな方法がいい結果につながります。

金星ちゃん
美と愛をつかさどるヴィーナス。双子座を通過していた金星ちゃんは、6/3に蟹座に入ります。先に魚座入りしていた木星どんとラブラブの配置となり、楽しいこと・快いことが倍増していくタイミングです。蟹座も魚座も「ふくらんで大きくなっていく」性質をもつサインなので、この次期に企画したことはハイスピードで拡大していく予感。蟹座にいるとき、金星ちゃんは計画を立てて物事を進め、仲良しを増やし、環境をパーフェクトに整えます。恋と愛を支配する金星ちゃんが、ちょっとおせっかいになりやすいときなので、先回りしてお膳立てをするのはセーブしたほうがいいかも。愛が自由を潰さないように。

火星くん
エネルギーと闘いの星マルス。元気いっぱいのパワフル天体であると同時に、トラブルメーカーとしての性格ももつ。6/11まで蟹座にいるワイルドな火星くん。この次期の火星選手は山羊座の冥王星じいやと長期的にハードなオポジション(180度)相となり、方針が極端から極端へと振れやすいときです。蟹座にいるときの火星はスピードを出し過ぎる傾向がありますが、冥王星じいやの監視のもとでは反抗心がMAXになり、暴走にはくれぐれも注意です。火星くんが獅子座にシフトする6/12以降、無駄な正面衝突もなくなっていくでしょう。「作戦」を練られるようになるはず。

木星どん
幸運と拡大発展のおっとり星ジュピター。先シーズン、木星どんにとって居心地のいい魚座に移動してきたため、リラックスムード。ピリピリした社会に楽観的な気分をもたらしやすいときです。木星どんと同じく、魚座をおおらかに守護している海王星じいやもホームの魚座にいるため、夢を現実にしたり、理想を社会で実現したいという想いが強くなっていきそう。6/3に穏やかな金星ちゃんが蟹座に入ると、木星どんは金星ちゃんを楽しませるために八面六臂の大活躍。特に女性にとって楽しいことが起こりやすい。魚座の2度まで進んだ木星どんは、夏至の前後には逆行に入り、7/28には魚座を通過して水瓶座に逆戻りします。

土星教授
時間と成熟をつかさどる天体サターン。2020年12月17日から水瓶座にいる土星教授は、5/23から逆行スタート。そばにいた木星どんも一時的に離れ、水瓶座のもとにとどまりながら、頑固で渋い存在感を発揮しています。牡牛座にいる天王星じいやとは、ますますハードな関係となり、「変わるべきか・変わるのを阻止すべきか」の議論が延々と行われそう。ともあれ、2021年は沈黙しているだけで、並々ならぬ存在感を発揮していく土星教授。夏至のチャートでは、ハードなグランドクロスが浮き上がりますが、土星教授もそこに組み込まれています。「引き締め星」としてのいい味を出してくれそうです。

天王星じいや
革命と驚きのエネジーを秘めたカミナリ星・天王星。このじいやの手にかかれば、小癪な若者星や子ども星は小さく縮み上がってしまいます。2019年に本格的に牡牛座にいる天王星じいやが、ずっといがみ合っているのは土星教授。なかなか悩ましい対立で、この季節は教授が逆行中ということもあり、じいやが進めたい改革が教授の難しい反対意見によって、なかなか前に進んでいきません。急に変えたい天王星じいやと、慎重に物事を進めたい土星教授。その葛藤をこの季節も見守りましょう。

海王星じいや
ファンタジーや妄想、陶酔を表すネプチューン神の星。魔術的で神秘的なパワーをつかさどる海王星じいやは、今シーズン太陽・水星と難しい配置にあり、特に逆行中の水星とは緊張の角度を作るため「不透明な情報」「真実ではない言葉」に振り回されないよう注意したいときです。よいこともあり、5/14にシフトした木星どんが海王星じいやと同じ魚座にいるため、「理想的な未来」「前向きなヴィジョン」を打ち出していきやすいムードに。「音楽フェス」の組み合わせでもあり、自粛から開けた国から、音楽フェスが復活していく予感も。問題はあっても、人々の「祭りをしたい」という気持ちはピークに。

冥王星じいや
破壊と再生の神プルートの星。じんわり長期的な逆行に入っている冥王星じいや。6/11までは、緊張の配置にいる火星選手とバキバキの対立体勢にあるため、「けしからんものは、お灸をすえるぞ」と、ちょっと怖い面持ちで待機中の冥王星じいやです。冥王星は、単独では特に動かない天体ですが、関わり合う天体との作用で大きな影響力を発揮します。火星・冥王星が対立している期間(6/11まで)は、極端な判断は避け、簡単に縁を切ったり乱れた心をそのまま相手に向けたりしないこと。特に活動星座の牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座は心にとめておいて。

12星座別 今月の天体ちゃんのお告げ

牡羊座
火星が不安定な配置で、見切り発車や衝動的なアクションはよろずセーブしたい季節。社会との交流が活発になる分、大人っぽい落ち着いた態度で接したい。直観が鋭くなるときなので、ピンときたアイデアは書き留めて。

牡牛座
深呼吸できる季節。今年に入ってから何かとダッシュで乗り切ってきたことが多かったかも知れません。スピードを落とし、プライベートを充実させて。健康面でのケアは怠らずに、ちょっとした異変も無視しないことです。

双子座
主役の季節!6/10の双子座新月は、リフレッシュと変身の日に。外側から求められてきた役割に疑問を感じたら、内側の声をよく聴いて。あなたには無限の自由が約束されています。水星は逆行中。計算ミスや伝達ミスに注意。

蟹座
火星が蟹座を通過する6/11まで油断は禁物。火星の対抗宮でにらみをきかせる冥王星が、「0か100か」に振れやすい蟹座の心を刺激しています。6/3からは金星が入宮。快いこと、芸術的なことで精神のバランスをとって。

獅子座
エネルギーの星・火星が獅子座に入る6/12から本格的に元気が戻ってきます。頭脳もシャープに冴え、判断力が確かなとき。社会面では変化の多い2021年ですが、ここで思い通りにギアチェンジをはかるのは大正解です。

乙女座
引き続き出会い運が好調。プライベートでは乙女座の生き方を支えてくれる心強い人物と縁があります。支配星・水星は逆行中。プランを再考したり、現状に合わせてアレンジしていくことが求められるかも知れません。

天秤座
仲間の風のサインに複数の天体が入り、天秤座の声が通りやすくなっています。ニュートラルで成熟したものの考え方が、高い支持を得るでしょう。目が回るような多忙ムードは、火星が重責のハウスから外れる6/11以降に収まります。

蠍座
金星・木星が好配置に回り、とても楽しいシーズンです。自分を追い詰めて実力を高めていくスタイルから、楽しみながら向上していくスタイルにシフトしていける。アドバイザーの意見も取り入れてみて。他人は協力的です。

射手座
火星が矛盾の配置で冥王星と対立するのは6/11まで。それ以降は吉配置にシフトした火星とともに、新しい気分で活躍していける。5/26の射手座満月では、不要なものが色々出てきそう。荷物を下ろして身軽になって。

山羊座
山羊座の冥王星・支配星の土星がともに逆行中。冥王星は6/11まで火星と対立し、新しいアクションが起こしづらいとき。でも、実力者としての評価は高まっています。6/11以降、周囲の問題と自分を切り離して自由に動いていける。

水瓶座
木星が去り、今年に入ってから多忙な日々が続いていた水瓶座は、少しリラックスした状態に。目立ちすぎて槍玉に上げられてきた人も、今期は慎重に状況を見ながらエコモードで動いて。太陽は吉配置にあり、遊ぶことにラッキーが。財運も◎。

魚座
昨シーズンに魚座に入った木星が金星と調和。ロマンティックで創造的な運気が高まっています。古い規則や常識にガチガチにならず、心のままに生きてみて。モラルを踏み外さなければ、魚座の選択は認められます。グルメ傾向が強まるので体重増加に注意。

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Illustrations & Text:Lapis Nekohoshi Edit:Naomi Sakai

Profile

猫星ラピスLapis Nekohoshi 美しい地球の鉱石に魅せられ、銀河系のはるか彼方・猫の惑星からやってきた西洋占星術研究家。パワーストーン蒐集は趣味を超えたライフワーク。タロットと猫パンチも得意。現在は人間の姿を借りた猫だけれど、いつかきっと本物の地球人になれると信じている。 Illustration:muumenna

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