ディスカバー・ジャパン第二弾?! 観光大国ニッポンへの道[前編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.20 | Numero TOKYO
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ディスカバー・ジャパン第二弾?! 観光大国ニッポンへの道[前編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.20

ディスカバー・ジャパン第二弾?! 観光大国ニッポンへの道[前編]
近年1.5倍のペースで増えているという日本に来る外国人観光客は、最近では東京だけでなく、京都、四国、九州まで各地で見かけるようになった。そんななか、ゆるキャラ、B級グルメに続き、祭りやアートと絡めるなどテーマパーク感覚で地方の魅力を再発見する動きもさかんだ。そこで、二人の国内外の旅の体験談から、東京の、さらに日本の観光資源まで、旅をテーマに語り合う。
東京がパリ化?! 観光大国化する日本
──伊藤先生はよく海外に行かれていますし、菊地さんのお話の中にアジアについてのエピソードもよく出てきますよね。今回は旅をテーマに幅広くお話しいただけたらと思います。
伊藤俊治(以下I)「少し前に観光庁長官を務めていた溝畑宏さんと対談する機会があって、去年の外国人観光客は1300万人で前年比30%増という話でした。今年はその1.5倍のペースで増えていて、このままだと2000万人近いのではないかと言われているんですよね。しかも数だけでなく、東京はもちろん京都、奈良、四国や九州まで、たとえば四国の八十八ヶ所巡礼のように、過去にはあまり外国人を見かけなかったルートにも入り込んでいる。ちょっと異常な現象のように思えますね」
菊地成孔(以下K)「どうしてここまで外国人ツーリストが増えたんでしょうね?」
I「中国、台湾、韓国など近隣諸国からの観光客の爆買いにも表れているように、まずは円安が大きいでしょうね。やはり買い物目的で日本に来る人も多いそうです。それから日本は色々な国に対して友好的にビザの緩和をしているので、それも関係しているのでしょう。航空便の増発着も大きく、成田にはLCC(格安航空会社)専用の第3ターミナルも完成し、たとえば中国から四国や九州にダイレクトに発着する便もありますよね」
【東京がパリ化?!】

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