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ディスカバー・ジャパン第二弾?! 観光大国ニッポンへの道[前編]/菊地成孔×伊藤俊治 対談連載 vol.20

K「そういえば、フランスで成功している日本人の大半はフランス語を話せないんですよ。日本で料理の修業をし、フランスに店を出して、ミシュランで星を獲得しても、ほとんど話せなかったりするらしいです。ワイン農家などの場合は話が別でしょうが、言葉が通じなくても仕事ができちゃうんでしょうね。フランスで成功するのにフランス語は必須ではないというか、『フランス人は言葉を大切にするので、話せない人間は相手にしない』という常識自体がそうでもないんじゃないか、となってきていて、それも一事情になっているのかもしれません」
I「料理人は特殊な条件と状況で働いていますからね。パリのレストランを支えているのはアジア系やアフリカ系だし」
K「込み入った哲学談義でもしない限りは(笑)」
I「哲学談義は中国語でされていたりして(笑)パリはもうそんなにおいしくないですよ。それに高すぎ」
K「パリのレストランといっても当たり外れがありますしね。ミシュランが東京と博多に星をばらまいているのは、フロックじゃないというか」
I「東京で店を出す限り、それなりのレベルは確保していますよね。パリってひどいところにあたると、とんでもないじゃないですか。いま、フランスの年間外国人旅行客は9000万人に近い。その次がスペインで6500万人、それを考えると日本にはまだキャパシティがあるそうですよ。潜在力が大きいというか。オリンピックまでには3000万人近くいっていい。この春にインドネシアに行ったのですが、近年、急増したスマトラやジャワの富裕層がバリに大挙してやってくるようになったんです。それがここ2、3年の話ですね。タイ、フィリピンやマレーシアも同じような状況で、豊かな層が潜在的な力を表に出し始め、その流れが日本にも来たのだと思います。だからこの勢いはしばらく続くと思いますね」
【日本の観光客人口の増加の要とは?】

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