イタリアから帰ってきました。
そして、すぐ国内の某プロジェクトのお仕事で地方に。。。
出発前は、過去こんなに追い詰められることは稀なぐらい、あれもやってない、これもしてない、・・・
新製品も届き荷解きもできない、寸前の発表会の素敵情報もインフォメーションしてない。。。ひゃーー!!
ないない尽くしの9月のど真ん中。
優先順位をとにかくつけて、1番はまずパッキングだろう!!!と前日台風で飛行機ほんとうに飛ぶのかしら、びゅうびゅう唸る窓の外を眺めながらパックしていました。
当日は台風も過ぎ、晴れ。それだけで運が味方してくれるような気がする(笑)
向こう(イタリア)で書けるかもしれない!と、直前1週間でたまたま重なったフレグランスのブランド・リリースを
持っていったものの玉砕。
甘いね、自分。
なので、帰国して落ち着いた今。思い出しながら・・・とっても素敵な世界へトリップしています。
イタリアのブログ、早く書きたい!!!楽しみにしてね。
『ROGER & GALLET EXTRAITS DE COLOGNE』
まず、ぜひ紹介したかった世界で最初のオーデコロンのフォーミュラを受け継ぐ『ロジェ・ガレ』。
自然由来成分を87%~90%含む、新しく発表したばかりの「エクストレドコロン」。
上質な香りは、心を豊かにしてくれます。
場所は麻布迎賓館でローンチイベントが開催されました。もうそれだけで、この世界観を満喫できます。
香りはシュチェーションがとても大事。
あ、あの時のこの香り!と妙に懐古的な気持ちになったりする時も。
切なさ、嬉しさ、官能、癒し、感動、憧れ、・・・ボトルの中に充填された美しい滴は私たちの思い出としても
ずっとずっと残っているものですね。
はじめて訪れた麻布迎賓館は、まんまロジェ・ガレの世界でした。
階段を上るとコーナーに。
思わず上から。現実逃避できる1シーンね。
そして2階には歴代のロジェ・ガレたち。
貴重なコレクションも見せていただきました。
このグリーンのボトルはナポレオンの愛用品「オーデコロン ジャンマリファリナ」と呼ばれる皇帝の筒型瓶。
なぜこんなに細長いかというと、これを愛用するがあまりブーツに忍ばせていたそうです。
こちらは、驚異の水と呼ばれた「アクア ミラビリス」。
パッケージが美しすぎる19世紀末頃のもの。
カーネーションパフューム ソープケースなんです、この配色、イラストやフォントにときめきます。
世界で初めての丸型のソープ。
そして、じっくり階下へ。
華やかなディスプレイ。
今回5人のマスターパフューマ―による、現代のアンクロワイヤーブルとメルヴェイユーズに向けての新しいカテゴリーのコロン、カシス、ヴァ―ベナ、ネロリ、チュベロース、テという5人5様の「エクストレド コロン」。
会場はその5つの世界観を見事に表現していて、時を忘れてしまいそう。
そもそも現代のテイストにマッチした香りのパフォーマンス方法とは・・・
壁に香りをふりかけ、翼に香りをつけた鳥を部屋に放ち、その贅沢な香りをまるで浴びるかのように部屋中が幸福に満ちていた時代もあったそうです。
その現代版として、私達は色々な楽しみ方にトライしてみたいですね。
ハンドバックの中がいつも素敵な香りだと嬉しいもの、そこでハンカチやミニタオルなどに一吹きして入れてみると
開けるたびに幸せ感あふれます。
また、洋服の場合、ライナー(裏地など)に付けるのもおすすめ。脱ぎ着するたびに香ります。
さて、そろそろ5つの香りのイメージの世界へ。
イメージにぴったりのドリンク
■カシス フレネジー■自然由来成分90%
パフューマ―:エリーズ・ベナ
植物を前面に押し出した心地よさと爽快感、楽しく活力を吹き込むようなブレンド
■ヴァ―ベナ ユートピア■自然由来成分89%
パフューマ―:ジュリエット:カラグゾグル
エレガンスと持続性を兼ね備える活き活きとした陽気な香りづくりで新感覚の官能をイメージ
■ネロリ ファセシ■自然由来成分87%
パフューマ―:ファブリス・ぺルグラン
ネロリをインスピレーションし、最大限の情熱を注ぎ生きる歓びを感じさせるネロリの美しさを表現
■チュベローズ ヘドニー■天然由来成分89%
パフューマ―:アンヌ・フリポ
オーデコロンの爽快感とチュベローズの官能のコントラストがリッチでミステリアスなハーモニー
■テ ファンタジー■天然由来成分90%
パフューマ―:アルベルト・モリヤス
新しいベルガモットのお茶、ノスタルジー溢れるコロンとの絶妙なコラボレーション
実は、5つの香りでインスピレーションで私が選んだのは、この最後に紹介した「テ ファンタジー」でした。
好きな香りの1本、ロジェ・ガレからなんとプレゼント!嬉しい♡
カラブリア産レモン、ベチバーのウッディさにラプサン・スーチョンのスモーキ―な絶妙な香りが、今の私には必要なのかな。ゆっくりTHEでも飲む時間作ってね、とメッセージなのかも。
ナチュラルなフレグランス、そしてオーデパルファムの香りと奥行きを兼ね備えたコレクション。
9月14日~ 全国発売中
500ml 20,000円 / 100ml 8,000円 / 30ml 4,000円 ※税抜価格
『ACQUA DI PARMA』
次に紹介するのは、大好きなブランドであるアクア ディ パルマ
ミラノに行くたび、立ち寄っています(今回は時間なくて素通り残念)
未練たらたらで外観だけパシャ
ちょうどイタリア出張前に、イタリア大使館でお披露目がありました。
このインビテーションが来ただけでウキウキする。
1916年、イタリアパルマ創設のイタリアン・エレガンスを象徴する「アクア ディ パルマ」
生まれて初めてイタリアを訪れた時(20代前半)に記念に黄色のパッケージに惹かれ、シャワージェルを買ってかえったのを昨日のことのように憶えています。あぁ、なつかしい。。。
HOTELがミラノのガリレオだったので、真っ青な壁にこの黄色を並べ絶妙なコントラストに、ただイタリアにいるという興奮と共に酔いしれていました。
イタリア大使館・・・。
ここの日本庭園がものすごく美しく、心躍ります。
夜だったので、暗いのですが青々としたグリーンの素敵な中庭。
そして壁のオブジェもイタリア!って感じです。
余談ですが、ここの会議室もとってもユニークで、椅子が赤、青、黄色とカラフル。
うんうん、唸るような案件もこの色のおかげで良いアイデアが浮かぶそうですよ♪イタリアっぽい♡
最初のアプローチは、このキャンドルたち。
新作の「アクア ディ パルマ コロニア プーラ オーデコロン」のキャンドル。
ゆらゆらと幻想的、そして漂う香りがまた洗練されていて・・・このグラスのデザインも美しい。
それもそのはず、有名なヴェネチアングラスで有名なムラーノ島のもの。
この繊細なカラーコンビネーションはイタリアの芸術を感じるクラフトマンシップ。
ラグジュアリーなキャンドルのお値段。。。24,000円(税抜)
こちらは「COLONIA INGREDIENT COLLECTION」
シトラスとそれぞれの出逢いがドラマティックな6種類のブレンドは、旅の楽しみである
〝時間をかけてその土地を堪能すること”という素敵なコンセプトから誕生しました。
その土地の風土、生活、美しい光景、そのものたちを表現するのに選りすぐりの香料を探す感覚の旅。
なんて素敵なの♡
こういうコンセプトをもっとじっくり味わえばよかった、、、とミラノで寄れなかったのを激しく後悔。
ノーブルなイタリアンガーデンの「FEMMININE」
キーワードにそれぞれ、フィレンツェ、コモ湖、などのネーミングなどもあり調香師のあぁそんなイメージでブレンドされたのね、なんて思いながら試すのも素敵。
ブルーボトルがまた美しく、これは「BLU MEDITERRANEO」感情への旅路ですって。
このブルーは地中海の蒼さを投影。アールデコ調のガラスボトルがインテリアのアクセントにも。
ブレンドは、カプリ島、カラブリア、パナレーア島、シチリア、アマルフィ、サルデーニャ、タオルミーナの、イメージ7種類。
バカンスへの気持ちの高揚が溶け込んでいるようなブレンド達は、たとえ毎日多忙極まる毎日にも
まるでその土地に舞い降りたような気持ちにしてくれるの。
地中海の太陽、色、香り、五感を刺激してくれるエネルギー溢れるフレグランスです。
75ml 12,500円(税抜)
「アクア ディ パルマ コロニア プーラ オーデコロン」50ml 13,500円(税抜)
また今までの雰囲気と違い男女ともマッチした気品が漂うパッケージ。クールで氷のような透明感。
マットグレーのキャップも印象的。イタリアのエレガンスを感じます。
会場では、この香りのキャンドルがたくさん灯っていました。
こんな感じで、1つ1つカテゴリーで分かれていて、夜の闇と美しいフレグランスの融合を楽しみながら回遊。
会場も大盛況。ゲストも色々なジャンルの方々で熱気にあふれています。
サーブされたフィンガーフードたちはこちら。次に食事を控えていたので目だけで楽しむことに。
「ROOM SPRAY」も洗練されている♡この感じ好き。
どんな空間も、リラクゼーション効果のあるアロマティックな香りに包まれて心地よさの波がおしよせてくるような、そんなルームスプレイ。180ml 11,000円(税抜)
去年、ミラノでたくさんのサンプルをもらいました。ゆっくり改めてコンセプト、そのイメージを感じたくなりました。
今回のコロニアと一緒に。
ブランドには3つのバリューがあり
「シンプルを極める」
「欠点があるからこそ完璧である」
「太陽のように洗練された明るさ」
と、その根底の流儀にまた新しいエッセンス(改革)が吹き込まれていく感じがします。
《お問い合わせ先》
インターモート川辺 フレグランス本部 TEL.0120-000-599
そして、日本から誕生した名品である「L’EAU D’ISEEY」
また新しくスタイリッシュな香りのメンズフレグランスのデビューです。
「ローマジュール ドゥイツェイ」
このボトルデザインを手がけたのはアメリカ人デザイナーのトッド・ブラッチャー。
荒々しい水の流れによって削られた姿をイメージしたそうです。
きめ細やかなサテーナの細かい溝のメタルキャップが美しく、清らかな水の滴りと流れの両方が共存しているかのような、そんな気がします。
水(ロー)はイッセイ ミヤケ パルファムのアイコンとでもいえる「ロードゥ イッセイ」の象徴でもあるようにインスピレーションとなっています。
トップノートはベルガモットとグレープフルーツ。ミドルノートはミネラルをたっぷり含んだアンバーグリス、そしてベースノートにはアンバー系のウッディノート。
といった、アクアティックで力強い「新しい波」を2人の調香師オーレリアン・ギシャールとファブリス・ぺルグランが手掛けています。
会場は「ロードゥ イッセイ」25周年ということもあり歴代のフレグランスが。
ロー ドゥ イッセイの調香を手掛けたのはあまりにも有名なジャック・キャバリエ氏。
フランスを代表する調香師の一人でもありますね。
ボトルのデザインは三宅一生、アート・ディレクターのファビアン・バロン、ガラス職人のアラン・ド・ムルグの3名で手掛けたもの。
厳かな凛とした美しさを感じます。
発表時の1992年から1997年の広告写真はアーヴイング・ペンが。
その後、マーカス・トムリンソン、ダニエル・ジョアノーなどの気鋭の写真家に引き継がれているそうです。
会場のその広告写真と、そのボトルが今でも新鮮。
美しいものは月日を経ても感動は変わらないものですね。
この水がほとばしるスクリーンで撮りたいね、なんての1枚。
新メンズフレグランス「ローマジュール ドゥイッセイ」
2017年10月4日 発売 50ml 7,700円(税抜)
そして、ラストの紹介は・・・。「DEICA」
その日がフレグランスの発表会が重なっていたため、ギリギリ終了前に駆け込みました。
生活に彩りをくれる花、そしてフレグランス。
その両方をいつのまにか美しくコラボレーションし、目で華やかさを感じ、鼻で花を感じる。
新しい「凛」のシリーズは自分の心の中を表現してくれるかのような香りと佇まい。
フレグランスに〝佇まい”という表現方法は果たしてあってるのだろうか。。。と思いながらでも
このビジュアルには日本の美しさも溶け込み、そして放つオーラはモダンの一言。
ブラックの黒檀のような艶めかしいボトルから一輪のローズ。
ローズレッド(ジャスミン)、ローズピンク(オーチャード)、ローズブルー(マグノリア)の3種類。
これは、ディフューザーです。
自分に自信を与えてくれるような、それこそ「凛」という一文字が背筋を正させ希望、生命力の光を流し込むような、フレグランス。
「RIN AROMA FRAGRANCE DIFFUSER」
2017年10月5日 全国発売 240ml 6,000円(税抜)
では、またね★美香