阿佐ヶ谷の開かずの扉「枡野書店」【街活!東京ローカル】第6弾 | Marina Oku
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阿佐ヶ谷の開かずの扉「枡野書店」【街活!東京ローカル】第6弾

 

日々ネタは尽きないのですが、書きそびれているうちに脳内ネタ貯金だけが溜まっていく一方の、筆不精のライター奥 麻里奈です。

 

今大阪の実家でこれを書いてます。

 

今年が終わる前に、記せるだけ記しておかなくては。

 

 

私は東京・阿佐ヶ谷に住んでいるのですが、うちの超近所にこんなところがあるのですね。

 

 

「枡野書店」

 

歌人・枡野浩一さんの仕事場兼イベントスペース。

 

阿佐ヶ谷に引っ越して1か月くらい経った頃、ウロウロしていてこんなスポットをものすごく近所で見つけました。

 

 

普通の住宅地の中に突如現れたので私は大興奮。

 

「そうか、今日は休みなのか…いずれは絶対行かねば!」と思ったのですが、どうやら1年くらい稼働していない様子。

 

全然開く気配がありません。

 

とりあえずTwitterフォローだけしていたら、11月のある日「久々にオープンします。参加したい方はリプライかメールをください」との呟きを発見。

 

1年に1回開くか開かないかの開かずの扉から漏れる光を逃してはならない、と速攻メッセージを送りました。

 

そしたら早速枡野さんからOKのお返事が。

 

その日の夜9時、勇んで行ってきました。

 

 

店主の枡野さん。

 

 

開かずの扉・枡野書店の中はこんな感じ。

 

枡野さんはいつもここでお仕事をされているとのことです。

 

 

 

一体何をするイベントだったのかと言うと、枡野さんが参加者6名にコーヒーを淹れてくれながら、オススメだけどもういらなくなった私物の本を解説しながら参加者にプレゼントする、というもの。

 

参加者は私を含め女性3名、男性3名と男女比率のバランス良く。

 

薄暗がりの中、参加者同士でお互い会話をするでもなく枡野さんのお話を聞きながら(オープンにはできない、いたたまれなくなるような裏話もありつつ)進行する、という無口でひっそりとした、なんとも不思議な空気感漂うイベントでした。

 

私がいただいた本はこちら。

 

 

渡辺ペコさんの漫画本。

 

と、あと島本理生さんの「Red」も。

 

入場料が1000円で本が2冊もいただけるとはかなりお得。

 

短歌が印刷されたオリジナル缶バッジもいただきました。

 

私が選んだのは、

 

「会える日は メールください 念のため 会えない日にも メールください」

 

「体内に 葉緑体が ないせいで 地球を守れなくて 悲しい」

 

の2つ(前に座っていた方が2つ取っていたので、私もちゃっかり2つ取りました)。

 

意味が分かるのも意味が分からないのもありましたが、私は意味が分かる短歌が好みだったよう。

 

これ、どこにつけようかな……お洒落に見える短歌バッジのつけ方は未だ模索中。

 

粋につけこなしてやる!と腕が鳴ります。

 

 

オリジナルTシャツも販売されてました。

 

 

こちらは枡野さんの蔵書であるスカスカ本の数々。

 

80年代から登場した、余白が多く、級数も大きく、字間も空いてる単行本を「スカスカ本」と呼んでいるそうで、枡野さんはスカスカ本を出すのが憧れだったそう。

 

スカスカ本への憧れ……私にはまったくない価値観。

 

枡野さんは短いものが好きだそうで、だから短歌をやっているし、現在「歌人・詩人」というお笑いコンビを組んでネタをやっているのも、尺が短い演劇が好きなのだと思う、とのこと。

 

 

最後にミーハーらしく一緒に写真を撮ってもらいました。

 

 

イベント時間中は私が近所に住んでいることをとくに言わなかったのですが、お代を入れる封筒に「実は近所に住んでます」とメッセージを書いて帰ってきました。

 

本当に目と鼻の先の距離なのですが、あれから枡野さんとすれ違うことも全然ありません……残念なような、何となくちょっとホッともするような…。

 

住宅地の中にこんなスポットがひょこっとあるのも、文化の街・阿佐ヶ谷っぽいのかもしれません。

 

開かずの扉がまた開く際にはまた行こうと思います。

 

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marina oku

“家帰ってからも、リア充”な、原宿のシェアハウスTHE SHAREの住人。 ヘアビューティ業界誌の編集者。『フツーの人』を主役にするコラム&プロジェクト「個性美の解放」ブログを更新中。

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