クリエイターたちがハマっている時間の過ごし方 | Numero TOKYO
Culture / Feature

クリエイターたちがハマっている時間の過ごし方

ファッション業界の最先端で活躍するモデルやクリエイターが、今プライベートで夢中になっているコトとは? ユニークな関心事と飽くなき探求心に熱いこだわりがある。(「ヌメロ・トウキョウ」2018年4月号掲載

Destination…暇さえあればどこへ行く?なにする?

 


ファッションディレクター三浦大地
ラグジュアリーホテル

「暇があればホテルサイトをチェックして気になるホテルがあれば全てメモし、一つずつ達成していきます。都内のホテルに泊まることも。泊まりたいホテルのためなら移動距離は関係ありません。1週間の滞在で5つホテルをハシゴしたりもします。最近訪れた中で、期待を上回ったホテルは、南イタリア・ポジターノの「Villa Tre Ville(ヴィラ・トレ・ヴィーレ)」。バルコニーからの景観だけでなく、趣向を凝らした部屋ごとの内装も素晴らしかったです」

「三浦大地のラグジュアリー&モードな旅」を読む

三浦大地(Daichi Miura)ファッションデザイナー、アートディレクター、イラストレーター、住居やカフェのプロデューサーなど多方面で活動。2011年に自身のドレスブランド「Dosqa Tokyo」をスタート。15年には作品集ワークスタイルブック『DESIGN DRAW DIRECT』出版。

「petite robe noire」デザイナー 阿部好世
ギャラリー巡り

「東京でも海外にいるときも時間を見つけては、アートギャラリーに足を運んでいます。NYのチェルシーなども好みのアートスペースが多いです。とても素敵な作品を見ると、気持ちが高揚してしまって1日中感動がやみません」

(Yoshiyo Abe)「古いものと新しいものをつなぐ」をコンセプトにコスチュームジュエリーブランド「petite robe noire」と「YOSHIYO」を手がけている。



モデル・コラムニスト クリス-ウェブ佳子
旅先でのストローハット探し

「プライベートや仕事で訪れる国々で麦わら帽子、または帽子、民族衣装の頭飾りを集めていて、それをリビングの壁一面に飾っています。タイで田園風景が広がるカンボジア寄りの地方に行ったとき、ローカルの万屋的お店で買ったのは竹を編んだ農夫帽。かさ張るし、スーツケースには入れられないし、かぶって帰るには恥ずかしいので考えた挙句、1000円と引き換えに責任を持ってかぶると立候補してくれた次女に託し、バンコク-羽田間、無事日本に持って帰ることができました」

(Yoshiko Kris-Webb)『VERY』の専属モデルを務めるほか、翻訳、執筆活動、イベントプロデュースなどマルチに活躍。2017年にはエッセイ集『考える女』を出版。


「ENFÖLD」クリエイティブディレクター 植田みずき
キャンプ用品集め

「家族や友人とよくキャンプに訪れているうちに、いかにおしゃれで快適に過ごせるか凝りだしました。どんどん関連用品が増えて、いまでは車に乗せきれず、キャリアも購入」

(Mizuki Ueda)30~40代女性に向けたブランド「ENFÖLD(エンフォルド)」のディレクターとして同年代女性から圧倒的な支持を集める。今夏からビーチ&リゾートウェアを展開する「nagonstans(ナゴンスタンス)」を始動。


DJ、「GROWING PAINS」ディレクター マドモアゼル・ユリア
キャラクターカフェ巡り

「最近流行りの「キャラクターカフェ」や好きなアニメの期間限定イベントは欠かさず行っています。秋葉原での「幽白カフェ」や、原宿の「セーラームーンカフェ2017」など。最近印象的だったのが、スカイツリーで行われていた「マクロス BLUE MOON SHOW CASE IN TOKYO SKYTREE®」内のカフェと「らんま1/2カフェ」。マクロスのカフェでは、ARと連動したクオリティの高い演出に感動しました。「らんま1/2カフェ」は東京と名古屋に行きました。メニューのインスタ映えはもちろん、味も良くて大満足(写真左)。VRで漫画を見ていると、ラーメンが実際に届いているという凝った演出も楽しめました(写真右)。キャラクターカフェに行ったらグッズのチェックも欠かせません! どこもアイテムが似通っているので、こんなグッズもあったらいいなぁと妄想したりもしています(笑)」

(Mademoiselle Yulia)DJやシンガー、モデルといった肩書きとともに、ファッションアイコンとして名を馳せる。2016年からは自身が手がけるブランド「GROWING PAINS」を始動。

「Chim↑Pom」エリイ
足つぼ通い

「前からよく行っていたが、週4日くらい通っています。結果、疲れは別にとれません。お正月も行きました。日本人より中国人の方がうまいです。必ず寝かせられてしまうおばさんが渋谷にいます。足ツボが空いていれば、そのまま寝かせてくれるので、足ツボがあれば家に帰らなくてもそのまま寝て起きて活動出来ます。混んでくると「コンデキタノデオキテクダサイ」と起こされます。洗ってるか使い回しているかわからないコップでお茶がでできます。オススメは歌舞伎町ゴジラ通りの風俗が入っているビルにある24時間営業の足ツボ」

(Ellie)アーティスト集団「Chim↑Pom」の紅一点メンバー。パフォーマンスや映像など話題を生む作品を発表し続け国内外から注目の的。『Chim↑Pomチンポム作品集』、『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』、『芸術実行犯』など著書も多数。

「MUVEIL」デザイナー 中山路子
文鳥文庫を読む

「少し遠出の移動中によく読みます。名作が15分ほどで読みきれるサイズとさまざまなシリーズ。スマホに支配されている毎日。活字の想像の世界にショートトリップが心地いいです。電磁波からの一呼吸。季節に合わせ、名作を味わえます」

(Michiko Nakayama)キッチュでフェミニンなスタイルが定評の「MUVEIL」のデザイナーとしてだけでなく、2017年から新たにブランド「M」をスタート。紳士服のディテールを盛り込んだ、エレガントなワードローブを発表している。

フローリスト・「DILIGENCE PARLOUR」 越智康貴
神社巡り

「神社を巡りつつ調べることに、いま夢中です。年末の親族の集まりの際、先祖の話になり、兄が意気揚々と「ご先祖様は越智郡(愛媛県)の瀬戸内海の大三島神社(現大山祇神社)の辺りを守っていた海賊だったんだ!」と言い出し、急に引き寄せられるようなものを感じ、大山祇神社のことを調べるうちに、神社の成り立ちなどや祀られている神様に興味が湧きました。初詣を機に、まず近郊にある神社を調べつつ巡ったりしています。全国に8万社以上あるようなので、制覇は難しいですが、今年は多くの神社へ訪れようと思っています。春頃、広島へ行く予定があるので、その足で大山祇神社へもお参りに行ってみようと思っています」

(Yasutaka Ochi)表参道ヒルズ内に店舗をかまえるフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」主宰。ディスプレイやイベントの装花、雑誌・広告でのデコレーションなど、ファッション業界からの信頼も厚い。


アーティスト SHOKO
アンティークマーケット巡り

「ロンドンを拠点に、パリにも仕事やプライベートで年に数回訪れますが、行く度にアンティークマーケットを歩くのが楽しみ。お気に入りは、ロンドンだとポートベローとカムデンパッセージ、パリではクリニャンクールです。1960年代のレコードや本はずっと収集していて、10代の頃から当時の文化に影響を受けています。お洋服はもちろん、ボタンやリボンなどの小物にもロマンを感じていて、たくさん集めています」

(Shoko)ロンドンと東京を拠点に、ドローイングからインスタレーション、音楽などさまざまな表現を発表。2016年から自身の作品をテキスタイルに用いたブランド「S for Shoko」を始動。

Illustration:Ayuko Nakamura Edit:Yukino Takakura

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