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Culture Post

カーリー・クロスは、知性と行動で世界を魅了するフェミニスト!

女性クリエイターたちが憧れるあの人について証言!宇野ミコがリスペクトするカーリー・クロス(Karlie Kloss)の魅力とは?(「ヌメロ・トウキョウ」2018年4月号掲載

「知性と行動で世界を魅了するフェミニスト」 by宇野ミコ

カーリーに初めて会ったのは、8、9年前のNYファッションウィーク中にバックステージでモデルたちにインタビューをしていたとき。早朝から夜遅くまでいくつものランウェイを歩き、疲労とストレスで不機嫌になりがちなモデルが多いなか、カーリーはいつ会っても笑顔で丁寧に対応してくれてとても好印象だったのを記憶している。2013年にヴィクトリアズ・シークレットのショーで再会したときも、この年から正式にブランドの広告塔であるエンジェルの仲間入りを果たしたにふさわしいオーラを持ち合わせるトップモデルへと成長していたが、フレンドリーさはまったく変わっていなかった。歌手のテイラー・スウィフトが親友で、常にカメラに追われる華やかな世界で活躍していながら、派手な印象はない。カーリーとの撮影に関わったことがあるスタッフたちいわく「プロ意識が高く、撮影の意図を瞬時に汲み取ってポージングすることができる素晴らしいモデル」。

モデルとしての活動以外にチャリティにも精力的に取り組んでいるほか、IT業界における女性の割合を増やしていきたいとの思いから、15年には10代の女子を対象に2週間のコーディングコースが受講できる奨学金制度「Kode with Klossy」を立ち上げた。昨年はアメリカ国内の12都市でこのコースを開催し、7月には年齢不問の女性が毎月1名オンラインでウェブ開発コースを1年間受講できる奨学金制度も創設している。カーリーこそ、女性の社会的地位向上のために尽力している真のフェミニストといえるだろう。昨年11月に発表された経済誌フォーブスの「世界を変えるアンダー30」(各業界に革新をもたらす30歳未満600組)に選出されたのも納得の活躍ぶり。12月からは司会を務めるTV番組もスタートしたが、今後はモデルとしての契約よりも非営利の活動にますます力を入れ、さらなるビジネス展開を目標にしているそう。25歳にしてマルチな才能を開花させている才色兼備なカーリー。深い尊敬の念に堪えない。

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Supermodel

トップモデルとしてランウェイを彩る
13歳のときに地元ミズーリ州セントルイスで開催されたチャリティ・ファッションショーでスカウトされる。瞬く間に人気トップモデルとなり、数多くのトップメゾンのショー、キャンペーン広告、雑誌のカバーに登場。さまざまなブランドのミューズにも抜擢されている。

Humanitarian

チャリティー活動にも積極的
趣味の焼き菓子作りを活かし、2012年にNYのモモフク・ミルクバーにて「Karlie’s Kookies」という名のクッキーラインをローンチ。クッキーはグルテンと乳製品フリー。売り上げは、飢餓撲滅を支援するチャリティ団体FEED Projectsに寄付されている。

Entrepreneur

女の子のための奨学金制度を立ち上げ
2014年、コンピュータープログラミングの基礎を学ぶために専門学校Flatiron Schoolにて2週間コースを受講したカーリー。翌年には2万ドル以上を出資し、10代の女子21人が 2週間のコーディングコースを受講できる奨学金制度「Kode with Klossy」を立ち上げた。

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Intellect

今でも勉学に励む才女
学生時代の得意科目は数学と科学で、モデルとしてスカウトされるまでは医師か教師になることを夢見ていた理系女子。15年にはNY大学に入学し、現在までにクリエイティブライティングとフェミニズムのクラスで単位を取得している。

Profile

宇野ミコ(Miko Uno)東京の大学を卒業後、3年半のテレビ局勤務を経て2004年に渡米。日本の出版社やアパレル企業を主なクライアントに、NYの人々、カル チャー、トレンドの取材、撮影のコーディネートと記事執筆を手がける。現在の人生目標は犬猫シェルターをオープンし、動物殺処分ゼロを支援すること。

Text:Miko Uno Photos:Aflo Edit:Sayaka Ito

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