アラサー二軍男子集団! 恋バナ収集ユニット「桃山商事」が密かなブーム?! | Numero TOKYO - Part 6
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アラサー二軍男子集団! 恋バナ収集ユニット「桃山商事」が密かなブーム?!

case3 「プロポーズしてくれない彼と、別れたのに同棲中」
case3 「プロポーズしてくれない彼と、別れたのに同棲中」
看護師 C子さん 29歳
看護師のC子さんは、茶髪の巻き髪がよく似合う、いわゆる赤文字系女子。大学時代から同棲している自営業の彼はいるのだが、いざ結婚を匂わすような発言をすると、さりげなく白を切られるばかり。29歳という年齢でリミット意識が今まで以上に高まっていたC子さんは勝負に出る。「結婚を約束してほしい。そうじゃないなら別れましょう」と切り出したところ、彼から「自分に自信がつくまではまだ考えられないし、約束もできない」と言われてしまった。ついに別れることになった二人だが、彼女の新居が見つかるまでと、やむなく同棲を続けることに。
看護師 C子さん 29歳
看護師 C子さん 29歳
対処法 : 二軍男子がもてなす、失恋ディナーパーティ
「居心地は悪くないけれど、このぬるま湯のような彼との関係に白黒を付けよう」と勇気を振り絞り、結婚か別れかの選択を迫ったC子さん。「今は結婚はない」という彼からのバッテンマークに、傷つき落ち込んでいた。そんな彼女を元気づけるため、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』のワンシーン、パジャマパーティさながらの楽しい夜を過ごしてもらおうと、ホームパーティを企画した桃山商事の面々。C子さんと同伴者の友人を本拠地に招き、まずはみんなでビールで乾杯。テーブルには、二軍男子手作りのタイ料理が次々と運ばれてくる。おいしい料理とお酒で気分が良くなったC子さんは、堰を切ったように彼への不平不満と怒りを話し始めたそう。頼りないとはいえ、長年の情を捨てきれないと涙目になる彼女をゆっくり慰めたあと、口火を切る清田代表。「実はたまたまなんだけど、ここにいるのは、最近彼女と別れた人たちばっかりなんだよね」。実は清田代表、この夜のためにここ半年以内に振られた経験がある桃山商事のメンバーに声をかけていたのだ。それもこっぴどい振られ方のエピソード付き。婚約指輪を渡そうと思った日に彼女に振られた男、彼女から突然の別れを切り出された男、彼女からの手紙を捨てられず、C子さんに朗読させて、涙をにじませる男まで……。結婚を拒否されたことにショックを受けていたC子さんだったが、男性陣の失恋エピソードに思わず爆笑。それでもタフに生きている彼らの姿に勇気づけられたのだろう。互いのこっぴどい振られ話をつまみに、桃山ボーイズとのガールズトークは明け方まで続いた。なかなかはじめの一歩を踏み出せないでいたC子さんだったが、失恋ディナーパーティーの翌週から、新しい部屋を探し始めた。
対処法 : 二軍男子がもてなす、失恋ディナーパーティ
対処法 : 二軍男子がもてなす、失恋ディナーパーティ

▶ 「結婚を前提に交際したのに、突然捨てられました」事務職 D子さん 35

Illustration:Yuko Saeki Text:Tomoko Ogawa Edit:Yukiko Ito

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