アラサー二軍男子集団! 恋バナ収集ユニット「桃山商事」が密かなブーム?! | Numero TOKYO - Part 4
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アラサー二軍男子集団! 恋バナ収集ユニット「桃山商事」が密かなブーム?!

case1 「 年下の女友達に彼を略奪されました」
case1 「 年下の女友達に彼を略奪されました」
編集者 A子さん 28歳
出版社勤務、忙しく働くA子さんの当時の彼氏は、29歳の商社マン。「仕事の相談だって俺に任せて」という彼の猛アタックで付き合い始めたものの、次第にA子さんの話を聞かなくなり、ついには「それ、企画書にまとめてから話してくれる?」などと言い出す始末。多少の不満を感じつつも、年収、見た目、家柄などハイスペックな彼と別れる必要もないと高をくくっていた彼女だが、いつものデートから帰宅後深夜、彼からの電話でいきなり別れを切り出される。実はそのデート後、二人の共通の友人で24歳のE子に呼び出され告白された彼は、瞬時にE子にスワップを決意したのだ。
編集者 A子さん 28歳
編集者 A子さん 28歳
対処法:二軍男子と行く、上を向いて歩こうツアー
あまりに突然の出来事に落ち込んだA子さんは、激やせ。心配した女友達が桃山商事に失恋ホストを依頼した。失恋して1カ月たっても食欲がないというA子さんに、食べて少しでも元気になってもらおうというテーマのもと、桃山商事はA子さんのためにサプライズツアーを決行。「素敵男子たちと出かけよう」と友人に誘われて来たものの、あまり乗り気ではない様子のA子さんの前に現れたのは、ミニバンに乗った桃山商事の面々。A子さんを助手席に座らせると、失恋までの成り行きをA子さんに語らせながらのドライブタイムが始まった。「話を聞かないなんてひどいね~。話しながら悩みを整理したいのにね」などと相づちを打つが、彼氏のダメ出しは一切しない。以前、彼氏のダメ出しをして相談者をキレさせてしまった経験から、とにかく話を聞くことに徹するそう。夢中で彼氏への恨みつらみを話し続けるA子さんとメンバーは、プラネタリウムへ到着。予め用意されていたチケットが手渡され、男性陣にエスコートされたA子さんは、頭上に浮かぶ星座を鑑賞。その後、当時建設中だったスカイツリーの真下へ行き、再び頭上を見上げる。ここで清田代表が、A子さんに「今日のテーマは……」と質問を投げる。「まさか、上を向いて歩こう?」とA子さんは半笑いで返したという。それから、桃山商事の本拠地へたどり着くと、上から「おかえり~」の声。見上げると、ベランダからおたまを持った森田専務が手を振っている。「では、はじめからもう一回お願いします」と振られ、失恋話をしゃべり出すA子さん。手作りの料理を食べたり飲んだりしながら、笑い声とともに失恋トークの夜は更けていった。「久しぶりに彼女の笑顔を見た」と、彼らを紹介した友人も一安心。A子さんは今、新しい恋人と楽しい生活を送っている。
対処法:二軍男子と行く、上を向いて歩こうツアー
対処法:二軍男子と行く、上を向いて歩こうツアー

▶ 「嫉妬深く支配欲の強い彼から解放されたい!」制作会社勤務 B子さん 24歳

Illustration:Yuko Saeki Text:Tomoko Ogawa Edit:Yukiko Ito
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