はい、なんとか生きてます。。。ほぼ、死んでましたが。。。。。
鼻血が出ました。
血尿が出ました。
背中が岩のようにガチカチになり全身が痺れました。
目が見えなくなりました。
耳が聞こえなくなりました。
20代の頃は仕事も少なく、ショーパブや踊り子さんの衣装なんかを連日徹夜して制作したり、いくつもこういう肉を切り骨を切る仕事は沢山やって来ました。 もちろんそういう仕事でいろんな事を勉強させてもらいましたし、今ではとても良い経験です。でも、私、今40歳のおっさんっすよ。。。
嗚呼、神様、私にはまだ修行は足りないでしょうしょうか。。。。。。
そんな状況の中、お仕事させて頂いたのが、12/12に初日を迎えた、舞台『ポリグラフ 嘘発見器』。原作はカナダ人演出家のロベール・ルパージュ。舞台上にハンディカメラを持ち込んだり、洗練された映像でお芝居を作る、奇才な演出家です。その日本版という事で、吹越満が斬新な演出で挑みます。
舞台はカナダのケベックシティ。旧東ドイツから亡命し、犯罪心理学の研究者のディヴィッド、女優の卵のルーシー、ウエーターのフランソワ。この３人が、6年前にあった一つのレイプ殺人事件をきっかけに物語は進みます。少し詳しくお話しして行きましょうね。少々ネタバレあり。。。
舞台には大きなスクリーンがセッティングされ、もの凄い細かいタイミングで、映像がシンクロして行きます。映像チェックしてるのを見てましたが、ほんとゲロが出る程の細かさ。ここがきっちり合って来ないと、まるで意味がないというもの。それそれの分野のプロの大人達の思いがこもった舞台です。
吹越さんにはクラシカルなスーツスタイルを用意しました。高め襟越のシャツにレジメンタルのタイ。細いベストにピッタリしたジャケットと、ゆったりしたダブルカフスのパンツ。ヘリンボーンのコートも登場します。
ダンサーの森山開次さん。これ、ゲイ・バーのシーンです。かなり長いシーンなんんですが、ゲイ・バーに来て、仲間と話して飲んだり踊ったりして、そのままバックルームでプレイしてなんて事を一人で演じます。やはりダンサーなんで、ちょこっと踊ったりする所がもの凄く綺麗ですね。
森山さんはレストランのギャルソンという役柄なので、ホワイトシャツにギャルソンベストに、パンツにエプロン。ゲイ・バー用にスケスケのシャツ、他にカーキのブルゾンなんかも用意しました。
紅一点の太田 緑 ロランスさんはフランス人とのハーフの女優さんです。女優の卵という設定と演出家からあえてアイコニックなイメージにしたいという事で、60’sの フィルムノワールの女優が着てたようなほっそりしたドレスを3色で、これぞ女優！！って感じのフレアーがたっぷり入った女優コートも用意しました。他にも 白と黒のローブなども。
とにかく美人さんなんで、何を着せても綺麗に着てくれて、ご本人からも、『今回は衣装で上げさせてもらってます。』と嬉しいお言葉を頂きました。
ポリグラフとは嘘発見器の事。嘘を付いた人間と嘘を付かれた人間。一つの嘘がその人の人生迄左右し、関わって行くそれぞれの人間関係の間に、歪みを生み、物語を思わぬ方へ導いて行きます。映像と、音楽と役者の動きや芝居が全て見事に調和した、奇跡のような舞台です。
『ポリグラフ 嘘発見器』
構想/脚本：マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
翻訳/松岡和子
演出/吹越満
出演/吹越 満/太田 緑 ロランス/森山開次
東京芸術劇場 シアターイースト(小ホール1)
2012 12月12日(水)〜28(金)
※その後地方公演あり。
前売 ¥5500(当日¥5500)、他に年齢に合わせて、いろいろな料金設定があります。
当日券も全ステージ、ご用意がありますし、既にリピーターもいるとか。
東京芸術劇場のサイトへはこちらからどうぞ。
とにかく、オシャレでクール。ダークでポップな世界が凄いスピード感で展開して行きます。日本では、まずこういう舞台はまず見れませんね。チケット料金も安いですし、1時間半の舞台なんで仕事帰りなんかに是非足を運んで、貴方の持ってる、常識や価値観をブッ壊してみて下さい！
この私が肉を切り骨を切り挑んだ舞台。。。。悪い訳がない。来ないと夢に出ますから。www
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