そんなこんなで、今日でパリコレも、最終日。本日中にパリを出るジャーナリストやファッション関係者達は、足早に展示会等を見て、パリを発って行きます。あれだけお祭り騒ぎだったのに、いつの間にかパリは日常の静けさを取り戻します。
本日のLOUIS VUITTONのショーが私のラストショーでした。会場は中も外もダミエプリント。ケータイリングのサンドィッチもダミエプリントでしたね。
エレベータ、メリーゴーランド、汽車に続き、今回会場に現れたのは4台のダミエプリントのエスカレーター。その前でパシャリ！！！
では、パリコレダイジェストの続きを行きたいと思います。まずはAZZARO(アザロ)。Mathilde Castello Branco(マチルダ カステロ ブランコ)がアーティスティック・ディレクターに就任しての2シーズン目となる今回、相変わらず上品なスタイルをキープしつつも、さらに軽さが出たような感じでしたね。モノトーンをベースに、バナナやターコイズ等、夏らしさ溢れるコレクションでした。
ラフ・シモンズによる2回目のコレクションとなるDior(ディオール)は、彼の持つミニマムなテイストとディオールが持つ、卓越したクチュールテクニックがミックスされた素晴らしいコレクションを発表しました。揺れる服をデザインに取り入れ、細かなプリーツや、プリントの素材にリキッドオーガンジーを重ね、動くとさらに美しさを放つクチュールテイストたっぷりの作品が印象的でした。
アクセサリーブランドのPOLLINI(ポリーニ)はコンコルド広場に面した、由緒正しきホテル、クリオンでのre-seeでした。ポップでグラフィカルな中心としたバッグやシューズは、キッチュでエレガントな素敵なアイテムが満載でしたね。コレクションの合間の、コンコルド広場を見ながらのリラックスしたティータイムは、しばしの休息であり最高でしたね。
Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)は、昼の服と夜の服、堅い物と軟らかいものという矛盾する要素を盛り込み、新しい女性らしさを提案するコレクションを発表しました。クリノリン入りのTシャツやトレーナー等のフレッシュなアイテムや、シンプルな中にきっちりとしたテーラリングの技術の詰まったコートやジャケット等、アバンギャルドで新しいコレクションでした。
ここ数シーズン、モダンでコンテンポラリーなコレクションが続いたvanessabruno(ヴァネッサ ブルーノ)は、今回、彼女が最も得意とするイノセントでフェミニスティックなコレクションを発表しました。白から始まり、肌写りの良いベージュ、対極にあるネイビーを取り入れ、夏の爽やかなガーリースタイルが印象的でした。
TSUMORI CHISATO(ツモリ チサト)はいつものホテル・ウェスティンでの開催です。ヴィヴィットな夏らしい爽やかなカラーを使い、もちろん彼女の手描きのプリントや、刺繍等のクラフトワークも見られ、イージーでリラックスした、でもツモリならではの新しいサマースタイルを提案しました。
会場に大きな鏡を作りショーを行ったのは、VIKTOR & ROLF(ヴィクター＆ロルフ)。テーマは『鏡』。鏡のようにキラキラのラメ素材を多用して作ったドレスや、実際に鏡をビジューに使い刺繍したドレス。実物と虚像を象徴するような左右のデザインがまるで違うドレス等、彼らのルーツであるクチュール的テクニックをふんだんに使ったロマンティックなコレクションでした。
3区にある空の天井画が美しいサロンでプレゼンテーション形式のミニショーを行ったNeil Barret(ニール バレット)は、今回もリアルに拘った、素晴らしいコレクションを発表しました。ルックの多くにはフルレングルのスカートが合わせられ、デイリーの中に新しいフェミニンなスタイルを提案していました。
スペインを代表する革を得意とするLOEWE(ロエベ)の今回のテーマは、画家サルバドール・ダリの妻ガラ。シュールリアリズムの時代を現代女性として、活動的に奔放に生きた彼女のスタイルを作品に表現しました。軽さを追求したコレクションでは、レザーのマクラメレースや、スペインに伝統的に伝わる手法の刺繍やクラフト等、今回も圧巻のコレクションでした。
ダイジェスト、まだまだ続きますよ！乞うご期待！！！！
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