リオ五輪で公開、森万里子が放つ“神秘のアート”を目撃せよ | Numero TOKYO
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リオ五輪で公開、
森万里子が放つ“神秘のアート”を目撃せよ

8月5日開幕のリオ五輪。聖火ランナーをつとめる現代アーティスト・森万里子の作品が、五輪の公式文化プログラムとして恒久設置される。前代未聞の作品と、その深遠なるヴィジョンとは?

mariko mori
mariko mori

いよいよ目前に迫った、ブラジル・リオデジャネイロで開催される第31回オリンピック競技大会&第15回パラリンピック競技大会(以下、リオオリンピック・パラリンピック)。この世界的なスポーツと平和の祭典で、日本を代表する女性現代アーティストが聖火リレーに参加し、歴史的なアート作品を現地に恒久設置することを、ご存知だろうか。

アーティストの名前は、森万里子。ニューヨークを拠点に、パリのポンピドゥー・センターやミラノのプラダ財団、ロンドンのロイヤルアカデミー オブ アーツで個展を開催するなど、世界の第一線で活躍し、2013年にはエスパス ルイ・ヴィトン東京でも展覧会を開催している。

(参考記事)Numero.jp「エスパス ルイ・ヴィトン東京が無限∞空間に!? 森万里子 来日インタビュー」

mariko mori
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南米大陸で初の開催となるこのオリンピックの開幕とともに、彼女が世界に向けて発信しようとしている“あるひとつのヴィジョン”とは、いったい何か。作品の発表を控えた森万里子を、2回にわたって東京で取材。作品の背景をひも解きつつ、その先に見据えた遠大なるヴィジョンを共有したい。

1回目の取材は、3月から4月にかけて東京・谷中のギャラリー、SCAI THE BATH HOUSEで開催された『森万里子 Cycloid / サイクロイド』展でのこと。
展覧会のタイトルに掲げられたのは、ある法則性のもとで円の回転が描く軌跡の名称。増殖し、永遠に回転し続ける運動体を思わせる立体作品をはじめ、彼女がこのところ探求している、宇宙に満ちあふれていながら目に見えないエネルギーや、誕生と消滅を繰り返す宇宙の法則を表現した作品などが発表された。

6大陸すべてに作品を恒久設置。
“アートの力”で太古の記憶を呼び覚ませ

Interview & Text:Keita Fukasawa

Profile

深沢慶太Keita Fukasawa コントリビューティング・エディターほか、フリー編集者、ライターとしても活躍。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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