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Culture Art

WOW : arts #01
世界が注目する異能集団「WOW」とは誰だ?

まさに鮮烈。映像から空間、伝統工芸から仮想現実までを操る先鋭的創造集団「WOW」。 その壮大なる作品世界に迫る連載企画。WOWという名の地平から、視覚表現の未来が見えてくる。

Text:Keita Fukasawa

WOW──その鮮烈なる創造性を、どう形容すればいいだろう。ファッション、プロダクト、ラグジュアリーなスポーツカーまで、現代を象徴するブランド群の世界観を先鋭的な映像で表現。グラミー賞2016の受賞式では、レディー・ガガの顔面にデビッド・ボウイを追悼するプロジェクションマッピングを実施し、世界中の喝采を浴びた。

Connected Colors from WOW inc on Vimeo.

『Connected Colors』(Intel/2016年)Intelのキャンペーンのために制作された、リアルタイムなトラッキングによるフェイスプロジェクションマッピング作品。この技術を応用して、グラミー賞2016のレディー・ガガによるデビッド・ボウイの追悼パフォーマンスを実施。

しかし、彼らはいわゆる“映像制作会社”ではない。ミラノサローネをはじめとする世界の舞台で体験型の空間インスタレーションを展開し、かと思えば、かのマーク・ニューソンがデザインを手がけた日本刀(※1)など、職人技術の粋を極めたプロダクトを自ら展開。この秋にかけても、広島県福山市の禅寺で名和晃平|SANDWICHによるアートパビリオンの内部空間を演出するなど、その創造領域はもはや、既存のジャンルや技術分野をはるかに超えた広がりを見せている。

TOKYO DENSE FOG – NIKKOR Motion Gallery from WOW inc on Vimeo.

『TOKYO DENSE FOG』(ニコン/2015年)ニコン製レンズ「NIKKOR」のグローバルブランドサイト用映像。霧に沈んだ東京に浮かび上がる、耽美にして数奇な風景を描く。

果たして、WOWとは何者なのか。創刊100号となるNumero TOKYO 2016年10月号(「Legend」特集号)では、“次世代のレジェンド”たる表現宇宙のゆくえを予見するべく、8ページの大型企画「WOW — next legend ヴィジュアルデザインの未来形」を掲載。これまでの代表的な作品群と、知られざる今後のヴィジョンに焦点を当てる。また、Numero.jpでもこの記事を皮切りに、WOW独自の思想を湛えたアート表現に注目し、毎月1つずつ作品を紹介していく。

aikuchi – Concept Movie from WOW inc on Vimeo.

『aikuchi』(2015年)世界的デザイナーのマーク・ニューソンがデザインし、刀匠の法華三郎信房が鍛え上げた、平和の象徴=鍔(つば)のない刀(合口)。

1997年の設立から来年で20年、つねに自らのフィールドを拡張し続ける最前線の創造集団。先鋭にして耽美的、壮大にして普遍的……。Numero TOKYO編集部も熱烈プッシュ中、日本が世界に誇るそのクリエイティビティに、刮目せよ!

(※1/参考記事)Numero.jp「真剣なり。マーク・ニューソン×日本の伝統工芸の精髄『aikuchi』」

WOW公式サイト
www.w0w.co.jp

ヌメロ・トウキョウ 2016年10月号はこちら

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者、ライター、『Numero TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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