広末涼子のターニングポイント「お芝居ってお芝居じゃないんだと気づいた」 | Numero TOKYO - Part 4
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広末涼子のターニングポイント「お芝居ってお芝居じゃないんだと気づいた」

Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子
Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子

──ごく普通の日常を経験して変わられたのですね。ターニングポイントとなった作品は何でしたか。

「ドラマ『ビーチボーイズ』です。それまでは学業があったので、ドラマ出演には限りがありましたが、『ビーチボーイズ』は夏休みの3カ月間、初めてどっぷり浸かったドラマでした。お芝居ってお芝居じゃないんだと気づいたのもこの時です」

──芝居は芝居じゃない、とは?

「俳優は感情をつくったり真似したりするのではなく、本当にその気持ちになるんだなあと。海でリハーサルをしたときに涙が止まらなくなり、バスに帰って号泣したことがあったんです。そうしたら気持ちがすっきりしてしまい、本番どころかテストでも感情が戻らず『あれ? さっきの気持ちはどこへ?』と(笑)。そこで初めて、お芝居は自分の気持ちをコントロールして、本番で一気に出さなくてはならないと気づいたんです。ずっと感覚でお芝居していたので、本番まで泣くのを我慢すべきだと知らなかった。でもこの経験でお芝居がより好きになりました」

──女優業が楽しくなった?

「そうですね。挑む感じができたというか、演技がうまくなりたいと思うようになりました」

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