西島秀俊の軌跡「苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕がある」 | Numero TOKYO - Part 4
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西島秀俊の軌跡「苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕がある」

Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子
Numero TOKYO 79号 きっかけは“コレ”でした vol.52 米倉涼子

──ここ10年を振り返られて、ご自身ではいかがですか?

「そうですね…いろんな状況、環境が大きく変わった10年でした。インディペンデント映画とテレビドラマの垣根がどんどんなくなってきましたし、俳優の立ち位置も変わってきました。例えば『MOZU』でご一緒した池松壮亮くん、松坂桃李くん、そして伊藤淳史くんもですが、さまざまな作品を垣根なく行き来されている、素晴らしい若い俳優さんたちもたくさんいる。…でも20代の頃の苦しいこと、悔しいこと、いろんな思いがあってこそ今の僕があるんだとも思います」

──若い俳優は早く30代、40代になりたいと、西島さんを目標にされていますよ。

「いや、僕はまだそんな。でも、若い人たちにそう言っていただけるのはうれしいですし、その期待を裏切らないようやっていきたいですね」

スーツ、ニット、チーフすべて参考商品/Tom Ford(トムフォード ジャパン)
 
Photo:Gen Saito Styling:Takafumi Kawasaki Hair & Makup:Masa Kameda
Interview & Text:Tatsunori Hashimoto Edit:Saori Asaka

西島秀俊(にしじま・ひでとし)

1971年生まれ、東京都出身。94年『居酒屋ゆうれい』で映画初出演。以降、映画、ドラマなどに多数出演し、『ニンゲン合格』(99年)、『帰郷』(2005年)、『休暇』(09年)、『CUT』(11年)などで数々の映画賞を受賞。現在、放送中のフジテレビ系ドラマ『無痛〜診える眼〜』(毎週水曜22時〜)に出演、『劇場版MOZU』が公開中。来年は映画『クリーピー』『女が眠る時』の公開を控えている。

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