アスリート、母として、一人の女性として。安藤美姫が語る、今の想い | Numero TOKYO - Part 3
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アスリート、母として、一人の女性として。安藤美姫が語る、今の想い

安藤美姫が語る、今の想い
安藤美姫が語る、今の想い
──前回、Numéro TOKYOに出ていただいたのが二度目の世界女王に輝いた直後。その後、約2年の間に出産、復帰、そして現役引退と、公私ともにめまぐるしい日々だったかと思いますが、まずは、あれからどんなふうに過ごしていたのですか?「お休みしていた最初の1年は、アイスショーに出させていただいたことで、改めて物づくりの大変さと、舞台裏の演出面や音楽、照明など多くのスタッフの方々がいてこそ華やかな舞台が整う、そういった裏側を身を持って知ることができた事で、現役よりも遥かに長いその後の人生のピクチャーがより明確になったり──。いま振り返ると、とても有意義な時間を過ごさせてもらったと感じています」
──そもそも、現役引退後を考えてのことだったのですか?「そういうことではなかったんです。それまでは、アイスショーに自発的に出たいという気持ちはそこまでなくて──。だけど、こういうスケートとの向き合い方もあるんだなとか、スケーティングスキルの向上を考えても、引退後の選択肢の一つとして現実的に考えらえるようになりました。でも、何より一番は、やっぱりスケートを滑り続けていきたいという気持ちになれたことが大きかったと思います」
──今年、現役復帰した原動力ってなんだったんだろう?「アイスショーを見に来てくださったたくさんの方々から『美姫ちゃんがいないと寂しい』とか、それまで私に興味がなかった人たちからもメッセージを頂いたんです。やはり、日本代表として滑らせていただいてきたからには、現役選手としてはきちんと最後のシーズンだということを心に決めて、今まで応援してくださったことへの感謝の気持ちを届けるためにもやろうと──。周囲の声がそういう気持ちに導いてくれた感じだったんです」
Photos:Kisimari Styling:Makiko Miura Hair:Dai Michishita Makeup:Nao Suzuki Interview & Text : Takako Tsuriya Edit:Hisako Yamazaki
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