アスリート、母として、一人の女性として。安藤美姫が語る、今の想い | Numero TOKYO - Part 5
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アスリート、母として、一人の女性として。安藤美姫が語る、今の想い

安藤美姫が語る、今の想い
安藤美姫が語る、今の想い
開国に挑戦する血筋
──世界女王クラスの実力者は、世界照準が当たり前かと思っていました。「そういう選手ももちろんいます。でも私は結果よりも演技。『自分らしい演技ができずに優勝するのと、ビリでも自分の演技ができること、あなたはどちらを選びますか?』と言われたら、私は後者なんです。じゃないと表彰台に上がるのも恥ずかしい。周りは素晴らしいと評価してくれるかもしれないけど、『なんか違うんじゃないかな?』っていうモヤモヤした気持ちが残ってしまう」
──それは2年前にも話していましたね。「なので、今シーズンはこれが自分の最高の演技だなと思えたら──。そこへの到達が一番の目標だった」
──そこはやりきれた?「やりきったと思います。ただ、最初は大変でした。100%自分がやりたいという思いで戻るというものでもなかったので。練習はしっかりとプランニングを立てて挑んでいたけど、メンタルが定まりきらず、揺れる気持ちを押し殺してのスタートだったから。でも、ネーベルホルン杯(13年9月末、ドイツで開催)での最初の試合に出た後に『戻ってきてよかったな』と思えて、そこからは迷いなく突き進んでいけた」
Photos:Kisimari Styling:Makiko Miura Hair:Dai Michishita Makeup:Nao Suzuki Interview & Text : Takako Tsuriya Edit:Hisako Yamazaki
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