──二人はどんな関係ですか?
「奈良先生の目標は楓先生、という裏設定があるんですね。楓先生が奈良先生を見守って指導する一方で、楓先生も医局長としてチームをどう引っ張っていったらいいのか模索している。奈良先生の一言で、楓先生も変わっていくんです」
──二人はどんな関係ですか?
「奈良先生の目標は楓先生、という裏設定があるんですね。楓先生が奈良先生を見守って指導する一方で、楓先生も医局長としてチームをどう引っ張っていったらいいのか模索している。奈良先生の一言で、楓先生も変わっていくんです」
──そんなふうにぶつかりつつも絆を深めていくのがこのシリーズの見どころのひとつですよね。奈良先生や楓先生が変わっていくように、芦名さん自身にとって、ターニングポイントはありましたか?
「お芝居をしたいと思ったきっかけはやはり映画『シルク』ですね。私の中で人生が変わった瞬間で、私の原点です。ただお芝居は生ものなので、考え方や姿勢はここ数年でまたほんの少しだけ変わった気がしていて。奈良先生のように、あまりに自分に課しているものが大きく、自分を良く見せたいと思いすぎていると、本来の姿が曇ってしまう。それがわかっているのにできない時期が私にもありました。今はできているというわけではないけれど、理解し始めている時期だと思うんです。焦っても仕方ないし、やるべきことは何かを冷静に考えられるようになってきました。とは言っても、お芝居をするたびに毎回へこむんですけどね(笑)。でも、少しは大人になったかな、と思います」
──歳という年齢も女性にとってはいろんな意味で転機になり得る時期ですよね。
「そうですね。最近は『大人になったな』という自覚を持つようにしています。私が20歳の時の30歳の女性って、ものすごく大人の女性に見えたけれど、今の自分はそうではなくて、これじゃあ「いかん!」と思って(笑)。オン(仕事)のときはそれなりだとは思うんですが、オフのときの自分が昔からぜんぜん変わらない。なので、オフのときも『29歳はもういい大人だぞ! しっかりしなさい! 毎年キャンプで真っ黒に日焼けしている場合じゃないぞ!』と、言い聞かせているんです(笑)」
──毎年キャンプに行くなんて、いいじゃないですか!
「今年の夏も兄たちとキャンプをする予定です。ほんとは仕事柄、日焼けしちゃだめなんですけどね(苦笑)」