上海記~お金持ちツアー編~ | Chikako Yonehara
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上海記~お金持ちツアー編~

お金持ちの父の友人に、1日上海を案内していただきました。

そのびっくり仰天な1日を今日は紹介しようと思います。

 

9:00

わたしの住んでいる家の前集合。おかかえの運転手さんが迎えに来てくれる。

9:30

おうちへ招いてくれる。

みんなでお粥を食べるなかに招いてくれるが、前日夜も火鍋に連れてってもらい

たらふく食べた状態から回復しきっていないわたしはあたたかい豆乳を飲むばかりだ。

11:00

奥さんと娘さんといとこの女子4人でお金持ちツアーはスタートする。

車で外灘(ワイタン)に行って、10分くらい外を歩く。外灘は西洋建築が立ち並ぶ川沿いのことです。

奥さんは写真を撮るのが好きらしく、いっぱい写真を撮ってくれた。

これは奥さんのオススメの橋です。

浦東(プードン)が一望できる”外白渡橋”…100年以上の歴史ある橋なんだそうな。

13:00

本日のメイン!!豫園(ユエン)へ行く。

情緒ある街並みを颯爽と通り過ぎ、有名な小龍包屋さん”南翔饅頭店”へ。

この”南翔饅頭店”にはグレードがあり、街頭販売・レストランの1F・レストランの2F・VIPルームとあります。

わたしが通されたのは…

はいVIP来ましたーーー!!!!

わたしはひとり個室にはしゃぎましたが既にみんなは戦闘モード…

それもそのはずVIPがVIPなのは”この値段だけの飲み食いをしてけよお前ら!”という制約があるからなんだねー!

さらにもともと「客人が出したものを全部食べ尽くしたらそれはおもてなしが足りない」という考えの中国…

しかしこちらは「もったいない」の国日本からの使者。

必死の攻防が始まる。

ストローが刺さっているのは、有名なふかひれスープ入り小龍包です。

わたしがスープを飲みきって皮を食べようとしたら、「それは食べなくていいのよ!」と言われました。

じゃあお前(皮)の存在意義はなんなんだ…!カップにでも入れたらいいじゃないか!!(混乱)

 

おいしそうな点心が揃った…

わたしは少しも残したくない。出来ることなら平らげたい!

だがこの女子4人でこの量…

奥さんは机の上がいっぱいになることをあらかじめ想定していて

すぐに少なくなったおかずは他のお皿に移しお皿を減らすという戦法に出ている!

食べ尽くしたい…!

食べ尽くしたいが……!

 

…ムリや…!

途中から全く箸が進まなくなる。

わたしは残された小龍包を見て、悔しさを感じた。

 

食事が済むと、奥さんは言った。

「小龍包もたべたし、次行きましょうか」

次行っちゃうのかよ…!

豫园全然見てないよ!!

巨大な歴史的建築が並ぶ庭園のついた小龍包屋さんに行った気分だよ…!

「お願いこれだけ見せて!」といって、豫園の中央の池にかかる九曲橋を渡りたいと告げると

「わかった、待ってる!」

待ってるんかーい!!!豫園を…!豫園を楽しみましょうよ!!

「人が多いから、スリに注意してね。」

というわけで、人のひしめき合う橋に行ってきました。

そうわたしはこの豫園感が欲しかったんだ。

納得したわたしはアイスを食べていた奥さんのところへ戻り、

車に乗り込み次の場所へ!

15:00

ちょっとお茶しようということになり、浦東のビアガーデンへ。

各々ホットチョコレートやコーヒーなど、ティーを頼んだ…あ…あれ…

「え…、え、いや、肉!?」

そうテーブルに出されたのはシュニッツェル(ドイツのカツレツ)と、チキンソテー。

「だって今の時間セットがお得なのよ!食べれなかったらダーパオ(包んで帰る)するから大丈夫!」

見るのも結構アレだけどまぁそれなら…と肩を撫で下ろすわたし。

しかし舌の音も乾かぬうちに鶏肉を切り分けだす奥さん。

「切っておけばね、食べやすいから」

切っておけば食べやすい。うん…でもまぁ、みんなお腹いっぱいだし食べな…食べてるゥゥー!!!

わたし以外の3人は喋りながらもフォークが止まらない。

気が付けば…なくなっとるー!肉、なくなっとるー!!!

さすが中国のひとたちは、よく食べる!

そして肉を食べ尽くした御一行はまた車に乗り込み、お金持ちさんのおうちへ帰りました。

17:00

おうちにある防音室のカラオケルームで盛り上がる!

みんなわたしより日本の歌知ってて焦る!

「これ、中国でも流行った日本の歌!」って言って入れられると歌えなくて焦る!

わたしはお腹いっぱいなのをなんとか緩和させようと無駄に踊りまくる!

お楽しみのところ…「ご飯にいくよ!」と呼ばれる。

ご…ごは…ごは…え!!??

はい、ごはんでした。

「さ、さっきまで食べてましたよね?」と言ったら

「予約しちゃったから!」とのこと。

このご好意…感激しつつも、お腹は悲鳴をあげております。

しかし、このおもてなしの心

受けぬわけにはいきませぬ。

わたしは心を鬼にして悲鳴を聞かないふりをしました。

腹よ…お前を裏切ること、許してくれ!

 

連れて行ってくれたのはタイ料理屋さん。

メインディッシュは

フカヒレ!!!!!

みてくださいこの大きさ。

持ち上げて

…でけぇ、まじででけぇ。

おいしそう、でもまじででけぇ。

しかも、これあれですよシェアじゃないですよひとり1個です。

もう値段のことなんか考えません庶民にはそんなことできません。

ただわたしにできることは

このフカヒレを楽しむことそれだけです。

あつあつの土鍋から、ずっしり重いフカヒレをお箸で持ち上げ

いったぁぁぁああああ!!!

うめええええ!!!!

こってりしてるけど軽い、とろみのある上品なとんこつのような絶妙な味付け。

これは…これはうめええええ!!!!

あんな状態のわたしにだってぺろりと食べれてしまいましたそれだけこれがおいしいってことです天下のフカヒレ様の底力、しかと見ました。

 

これだけで終わりません。

上海蟹です。これが、上海名物の上海蟹です。

たっぷりの胡椒でピリッと味付けされた上海蟹…お酒が進みそうですね!飲んでないけど!

はい。

そして満腹率260%で

家まで送っていただきお金持ちと過ごす☆上海1日ツアーは終わりとなりました。

 

翌日の朝食べすぎにつき

気持ち悪くて死んでしまうかとおもいましたがなんとか生きてます。

 

 

おしまい。

Profile

chikako yonehara

ライター兼謎のうさぎ職人。ゆるめの毒舌でいろんなものをふわっと斬り込む!旅をしたりちょっと女子力を上げたりしてます。

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