上海記~ローカル市場編~ | Chikako Yonehara
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上海記~ローカル市場編~

わたしが上海に帰る前日、それは旧正月の前日つまり大晦日でした。

そんなスペシャルな日に上海の京都と呼ばれるザ☆中国の豫園(ユエン)に行こう!と思ったわたしは

最終日だけ南外灘にあるリバービューホテルに泊まる予定だったので

ホテルに荷物を預けて、徒歩10分と言われるその地へ歩き出したのですが

 

何分歩いても辿りつかない。

 

代わりに辿りついたのは、

上海老街。

この溢れる地元感。高まってきました。

良縁飾品の前にあるうさぎの顔をみてください。

このうさんくさいらんらんと輝いた目。ものすごく中国のバイタリティーを感じますね。

もっと歩き進めると…

おおおーー!!!ごちゃごちゃしてまいりました!!

これはジモティーな香りが半端じゃないぞ!!ってことで、市場に乗り込んでみました!

 

葉っぱ屋さんやら…

羊肉屋さんとおじちゃんとパジャマのおばちゃん…

魚屋さん…

ちなみにこういう市場の魚は「もうお前獲れたてピッチピチやないか!!」ってくらい元気いっぱいで

道を歩くわたしたちにしぶきを飛ばしてきたりするのでご注意ください。結構ね。攻撃してくるから。

この魚屋さんなんですけど、いまわたし驚くべきことを発見いたしました

ねえ…

君たち…そのフォルム…絶対さかなじゃないよね…?

今気づいてしまったその事実…カエルさんこんにちわ…!

 

はい。気を取り直して、市場を見ていきましょう。

とり屋。

「このにわとりさんを買って卵産ませるのかな?」と思ったあなた。

甘っちょろい!!!!!そんな世界じゃないんだよここは!!!!!

正解は「絞めて・調理して・食う」です。

春節というおめでたい行事を明日に控えた上海、

絶好のにわとり日和です。

そりゃあ中華包丁、あんなにでかいわけだよ。

にわとり絞めるんだもん。

 

ちなみに、わたしが住まわせてもらっていた上海女子の家で

「りんご買ってきたから食べてね☆」と言ってくれたもののキッチンから中華包丁しか見つからず

中華包丁でりんごの皮剥くスキルなんてないので諦めて歯で皮を剥いた という思い出があるくらい

こっちでの包丁といえば中華包丁ですからね。

へたれ日本女子のわたしには想像もできない。

まず中華包丁なんて重いもので生きているものと戦うなんて…

わたしはそのタフさにひたすら感銘を受けるのであった。

 

そんなわたしはお腹が空いたので、

はじめて見た謎のたべものを食べてみることにしました。

米粉、トウモロコシ粉、大豆の粉、小麦粉でできたせんべいとはなんぞや?

サラダとかにのってるパリパリしてるやつとネギと味噌をパリパリのクレープで包んだみたいなものだったのですが

正直なんかすべてがパリパリしててよくわからなかったです。

ただおじちゃんに「写真撮っていい?」って訊いたら照れながら「…いいよ」と言ってくれた姿がかわいかったので

おいしかったってことになってます。

写真のおじちゃんのはにかみ具合に萌えてください。

 

そんな感じで地元民でにぎわう春節前のお買いもの!!ローカル市場体験でした。

でもへたれなわたしは市場に行くといつも

「お前この忙しい時になに観光してんだ!!よそものこのやろう!!」と言われるのがこわいため、

写真を撮りながらびびってしまいます。いつも写真見返しては「こいつびびってやがるぜ!!」とおもいます。

ただそんなへたれなわたしだけど一言いわせてほしい。

「臭豆腐」っていう、めっちゃ臭い豆腐があるんですよ、中華圏には。

豆腐を発酵させたものなんですけど、攻撃力が強い納豆だと思ってくれればいいです。

台湾の夜市とか歩いてて「なんだろう臭いな…?」と思うと、遠くのこいつの屋台があってですね、

さらに近寄ると「ウボハァ!!」ってなるくらい臭いんですよ。

それの屋台がね…この市場にもあったんですが

この写真中央の看板を見てください。臭豆腐の上に「tofu」の文字…

中国じゃとうふって読まないくせにこんなときにばっかりとうふって読ませたのだれ!!

この兵器が日本のものだと誤解されないことを願ってやみません。

 

 

おしまい

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chikako yonehara

ライター兼謎のうさぎ職人。ゆるめの毒舌でいろんなものをふわっと斬り込む!旅をしたりちょっと女子力を上げたりしてます。

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