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Fashion Editor's Post

「Gucci」2019年クルーズコレクションレポート@南仏

「グッチ(Gucci)」が2019年クルーズコレクションを、フランス南部の街アルルのアリスカン遺跡で発表しました。

ユネスコの世界遺産に登録されているこの遺跡は、4世紀頃の古墳として知られている歴史的な場所です。

そんなアリスカン遺跡でイベントを開催するのは、今回のグッチが史上初とのこと。この場所を選んだ理由として、アレッサンドロ・ミケーレは「ローマ時代、アリスカンは墓地でありプロムナードでもあった。そして1700年代には市民の歩道となった。墓地ではなく、しかしそうでもあり、さまざまな性質を持っている。私はそのようなものが好きだ」と語っています。


Images shot by Ronan Gallagher

古代ローマ市民が眠る墓石が並んだ世界遺産を、彼はランウェイにしてしまいました。そして、その演出にも驚きが!なんと、地面の溝に火が灯されたのです。


Images shot by Ronan Gallagher


Images shot by Ronan Gallagher

炎が燃え盛り、煙が立ち込める幻想的な雰囲気のなか、ショーがスタートしました。

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アレッサンドロ・ミケーレ節炸裂!といったルックのオンパレードですが、よく見ると一点一点はリアルに着こなせるアイテムばかり。スタイリングの成せる技です。

Courtesy of Gucci by Dan Lecca

死者を弔うかのように、花束を手に持ったモデルも。聖職者が着る祭服からインスパイアされたという、ケープコートも多く見られました。

Courtesy of Gucci by Dan Lecca

ミケーレは、今回のコレクションのインスピレーション源は「納骨堂や、枢機卿や15世紀の僧侶たちが眠る地下聖堂、そして精巧な装飾」だと言います。そして「死後の世界に関することのすべては、何か究極の美のようなものを伴うというアイディア」だと語っています。

Courtesy of Gucci by Dan Lecca

全部で114体にも及ぶコレクションは、圧巻の一言。ミケーレは、また私たちに新しい世界を見せてくれました。

Courtesy of Gucci by DAN LECCA

ショー会場には、世界中からたくさんのゲストが来場していました。
素敵なスマイルをくれたEXOのカイ。

日本から出席した坂口健太郎とのツーショットもキャッチ。
>>坂口健太郎のインタビューはこちら

こちらはアレッサンドロ・ミケーレと。

他にも、A$AP Rockyや「ヌメロ・トウキョウ」6月号に登場してくれたペトラ・コリンズSoko、そして女優のシアーシャ・ローナンも、それぞれ個性豊かな着こなしで注目を集めていました。

Courtesy of Getty images for Gucci

そしてアフターパーティでは、なんと、グッチとのコラボでもお馴染みのエルトン・ジョンがライブを披露! 

Courtesy of Getty images or Gucci

『YOUR SONG』を歌ってくれたのには感激してしまいました!サー・エルトン・ジョンの歌声とピアノに酔いしれた夜でした。エルトン・ジョンは9月からスタートする、この先3年間かけて行うワールドツアーを最後に引退を発表しているだけに、貴重な体験。そのステージ衣裳もグッチがデザインするのだそうです。
>>エルトン・ジョンのニュース詳しくはこちら

実は、泊まっていたホテル「Le Jardin Secret(秘密の庭)」のお部屋も、アレッサンドロ・ミケーレの世界そのものだったのです。

Instagram @akoakotanaka

ホテルの部屋には、大きな箱の中に、こちらの花柄のトートバッグが入っていました。

緑豊かな庭には、ホテルの黒猫ちゃんが。

「フランスで最も美しい村」と言われているゴルドの街も訪れ、素晴らしい景色を堪能しました。

ショーの翌日には、マルセイユのレストラン「Le Miramar」で名物のブイヤベースに舌鼓を。

ちなみに、今回のショーのインビテーションは、テレグラムで届きました。アレッサンドロ・ミケーレらしい遊び心とその驚きに満ちた趣向に、最初から最後まで魅了されました。


Instagram @gucci

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Profile

田中杏子(Ako Tanaka)編集長。高校卒業後にイタリアに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。誌面でのスタイリングのほか、広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numero TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO'S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

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