ボタンで私を捕まえて | Aisa Arikawa
Aisa Arikawa

ボタンで私を捕まえて

Bonjour!

衣服を身に纏う。

「纏う」とは「巻き付ける」。

体に布を巻き付け、隠すために「留める」ものが必要だった。

紐で縛り、ボタンをかけ、留め、そしてZipperが誕生した。

Zipperによって失われたもの・・・

それが「くるみボタン」。

大好きなお店、 EVA vintageで出会ったoscar de la rentaのくるみボタンのドレスと、

そこでの店員さんとの会話が忘れられない。

「Zipperがなかった昔は”くるみボタン”で留めていた。

着脱が大変だからこそ、そこにはストーリーがもっとあったのかも。」

 

ボタンを上から1つずつゆっくり外していく所から始まる時間。

Zipperで一瞬で衣をほどくことのできる今よりも豊かな時間がそこにはあったんだろうなあと

想像を膨らませて・・・

 

私のワードローブの「くるみボタン」。

何枚も布を接いでいて立体的に体のラインを綺麗に見せてくれるコルセットにくるみボタン。

ボタンを1つずつかけていきながら、衣服を心身に馴染ませていく。

そんな時間が好き。

 

Zipperや伸縮性に富んだ素材に押されて今やくるみボタンの洋服って本当に希少。

でも、くるみボタンにどうしても惹かれるようで、

無意識にくるみボタン風のボタンのお洋服を探して手に取ってしまいます。

重なって見えない部分があるのはzipperにはないボタンの特徴。

ボタンを外すと違う側面が垣間見れる。無邪気な遊び心に覗きの美学?笑

手描き風モチーフにこのレトロでヴィヴィッドな色彩にknock out。

パイピングやくるみボタンなどdetail maniaにはたまらない一枚。笑

みなさんはここだけはどうしても注目してしまうというdetailはありますか?

 

自分の好みや気分。

それは、無意識に手に取り、自分のものとなり、更新を繰り返しながらアーカイブされていく。

それを振り返ることで、自分のスタイルが見えていくはず。

素敵なストーリーと共に衣服をアーカイブしてスタイルを探求していきたい!

Audreyのように素敵なスタイルを。

Bonné journeé!!

 

 

Follow Me!! on……

 

 

Profile

aisa arikawa
TOKYO
student of architecture
 

1990年生まれ。インテリア、ファッションから「場」について考える端っこ建築学生。キラキラしたダイヤモンドよりもマットで温かい質感の陶器が好き。そんな私のちょっと外れた視点から眺めたデザインの世界。

Backnumber

Recommended Post