seek the counterpart -ANN SOFIE MADSEN aw16 | Aisa Arikawa
Aisa Arikawa

seek the counterpart -ANN SOFIE MADSEN aw16

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東京は2016年秋冬シーズンのファッションウィーク真っ只中!

今朝はデンマークのブランド、ANN SOFIE MADSENのshowを観覧させて頂きました。

アン・ソフィー・マドセンは、DHL exportedというデザイナーの海外進出支援プログラムで今回選出されたブランドです。

 

今シーズンのインスピレーションは「エルビス・プレスリー」。

母親のおなかの中では一緒だった双子の存在が彼のアイデンティティ形成に大きく関係しているそう。

片割れの存在をいつもどこかに探しながら、どこか自分が半分足りないような…

2つの素材を継ぎ接わせるように、溶け合うように構成することで、そんな想いが表現されています。

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エルビス・プレスリーの母親のルーツがネイティブ・アメリカンであること。

それもデザインの一要素として取り入れたということがアクセサリーデザインから伺えます。

片側だけにつける大きなピアス。

ロープやリボンをタイトに首に巻いたチョーカー。

樹脂のチューブで作られたネットを纏うアクセサリーも新鮮です。

スーツを解体して再構築したようなLOOKが多く見受けられたのですが、そういった既存のスーツという型を崩すこと、

また何かから解放されることの象徴として「ロープ」というマテリアルが引用されているのが印象的です。

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自己のアイデンティティを探し求める葛藤。

移民も多く様々な民族や文化の中で生きてきた大陸の人の葛藤は日本人のそれとはまた異なった要素が色濃いのだろう。

そんな海外ブランドらしさを感じる装飾やモデルのキャスティングも印象的でした。

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シースルーの靴下にレースアップのパンプスという足元のスタイルは今すぐ取り入れられそう。

軽やかな足元となびくロープやリボンが、不完全さや混沌という葛藤から解き放たれていく自由な印象を与えてくれる。

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ユニークさとミニマリズムを兼ね備えるデンマークデザイン。

そんなデンマークデザインの神髄を感じられるショーでした。

 

[ANN SOFIE MADSEN]

 

Profile

aisa arikawa
TOKYO
student of architecture
 

1990年生まれ。インテリア、ファッションから「場」について考える端っこ建築学生。キラキラしたダイヤモンドよりもマットで温かい質感の陶器が好き。そんな私のちょっと外れた視点から眺めたデザインの世界。

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