HIP SHOP TO GO #01 C&MILLS | Aisa Arikawa
Aisa Arikawa

HIP SHOP TO GO #01 C&MILLS

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2015年最後にして、初めてのことをやってみようということで、新しい企画。

FIND “HIP SHOP TO GO” PROJECT !!
 

「オシャレ」とも「ハイセンス」とも「かっこいい」とも同じような違うようなニュアンスのある言葉‘HIP’

オランダやロンドンで見てきたshopはまさに、’HIP’shopと称されるに相応しい佇まいがありました。
 

「ヒップな生活革命」が刊行されて早1年以上経つものの、本のタイトル以外であまり見かけることの無い「ヒップ」

巧いキャッチコピーを生み出し、それに翻弄されがちな日本人なのに、「ヒップ」という言葉はイマイチ定着しなかった。

私たち生活者(こういう書き方はとても業界っぽくてイヤですが笑)が、正直あまりピンと来ていない。

というよりも、「ヒップ」が本質的な意味を伴ったムーブメントとしては実現されていないのだと思います。
 

「ヒップ」って何?日本で「ヒップ」ってどういうこと?

“HIP SHOP TO GO”を見つけることで、そのヒントを探って行きたいと思います。

 

第1回は、小さなセレクトショップC&MILLS

福岡県北九州市の小倉にお店を構えるデザインショップです。

「ヒップ」を考える時にどうしても東京起点で見るのは違うと思っていたのですが、

地元である北九州で、そのヒントを与えてくれるお店に出会うことができました。

 

小倉の商店街の一角にお店を構えるC&MILLSがオープンしたのは2014年6月。

現在もこじんまりとした可愛らしいサイズの店舗ですが、オープン当初は1.5坪の本当に小さな小さなショップでした。

日本とヨーロッパのユニークかつシンプルで存在感のあるプロダクトがセレクトされており、

ここに集められたプロダクトをどう使うか、どう楽しむか。

そんな楽しみを見付けられるライフスタイルショップです。

そして目指すのは、デザインを通してあらゆる人と文化が集まり、交じり合う空間を提供すること。

 

 

ーC & MILLSの名前の由来ー

Cは自身の名前 “Chiaki” と “Creator” の頭文字からとっています。
MILLSは一般的にコーヒー豆などの粉砕機(ミル)という意味で使われることが多いですが、
ここでは”製作所”という意味。
つまり、”C” ( Chiaki と Creators)が “MILLS” でつくるモノをお届けする、
という意味で C & MILLSと名付けました。

 

そんなC&MILLSには、小さなお店にぎゅっと素敵なもの・デザインが詰まっていまるのですが、

何より魅力的なのは、「デザインをどう楽しむか」オーナーの千明ちゃんから教えてもらえること。

そのものが生まれたストーリーだったり、街のことだったり、ゆっくりおしゃべりを楽しみながら

お買い物、という以上にこの「場」を愉しむことができるのです。

 

お店の雰囲気も、ものの魅力もwebではもちろん伝えきらないのですが・・・

いくつかお取り扱いされている商品をご紹介させて頂こうと思います。

 

1.波佐見焼

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上のそば猪口は、そばのつゆの器としてはもちろん、デザート用にもインテリア用にも様々な用途で使えそうな

ちょうどいいサイズ。伝統的な柄もなんだかモダンに見えるミニマルなデザインがいいですね。

紅白のものは、おめでたいこのシーズンにも大活躍してくれそう。

 

下のなんだかシュールなものたちの正体は箸置き。

陶器自身のもつ手の温もりのようなあったかさが、この曲線的なフォルムに現れている感じ。

この手触りの馴染みよさと、一度見ると忘れられず感情移入してしまうような憎めなさ笑

こんな箸置きだったらデイリーに使っていけそうですね。

 

2.UMENO DESIGN

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Melt / i r o

iroシリーズは色(個性)をテーマにしたグラスウェアブランドで、全てハンドメイドで作られているそう。

中でも写真のMeltは、溶かす事で生まれる世界に一つだけのフォルムを表現。

見た目はもちろん、これを手にした時の触感、そしてこの中に注いだものの香りや味まで五感で楽しめそうなグラスです。

 

3.PAPIER TIGRE

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フランスのグラフィックデザイナー集団PAPIER TIGRE。

ポリゴンっぽく抽象化されたお洒落な「トラ」がトレードマークの紙を使ったアイテムがメインのブランドです。

モレスキンでかっちり決めるのもいいけれど、ユニークなデザインのコンパクトなノートを目的別に使うのもいいなーと

使うシーンを想像するのが楽しくなるグラフィックアイテムたち!
 
ウェアラインとして展開されているPAPIER TIGRE Paris Tokyoは、伊勢丹などのPOP UP shopでご存知の方も多いかも。

(nailmaticとコラボしたアイテムの紹介も去年こちらの記事でご紹介しているのでよければご覧下さい!)

 

4.PAPIER LABO.

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パピエラボは、東京・千駄ヶ谷にある「紙と紙にまつわるプロダクト」をコンセプトに

オリジナルプロダクトや世界中から独自の視点で選んだグッズを取り扱う雑貨屋さん。

本店で見るのとはまた違った視点からプロダクトと「紙」の魅力を感じさせてくれます。

 

紙系のプロダクトでは他にも、イギリスのPRESENT&CORRECTもセレクトされていますよ!

 

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C&MILLSが入居するメルカート三番街は、築50年のビルをリノベーションして作られた場所。

小倉の新しいムーブメントの拠点の一つになっているようだ。

 

5.大橋量器

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伝統的な枡を、現代のライフスタイルに合うようにリデザインしたMASU series。

すいちょこ(右)は、2011年にグッドデザイン賞を受賞した大橋量器の代表作。

HAKOMASU(左)は、底板を少し削ることでスタッキングも可能にした機能美の光る枡コンテナ。

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まずは、ColorMASUで枡入門してみたい。

 

6.Fair-trade Basket

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ケニアの手仕事。フェアトレードのバスケット。

アフリカならではの色づかいと手仕事が醸し出す表情に愛着を感じずにはいられない。

 

7.studio MAE ENGELGEER

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最後は、オランダのテキスタイルデザイナーMae Engelgeerのテキスタイル。

日用品のティータオル。日常的に使うものだからこそ、美しいものを。

デザインから織り方まで丁寧にこめられたデザイナーの想いを、テキスタイルを使い込むことで味わう。

お値段が少し張ってしまうけど、ブランケットもぜひ見せて、触らせてもらって欲しい。

Maeのデザインの魅力、テキスタイルの魅力の虜になってしまうはず。
 

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レジ奥のスペースのコラージュされた壁。

取り扱っているデザイナーとの背景や、このお店という場所の記憶が刻まれているようでとても魅力的。

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小倉へお出での際は、ぜひここから旅をスタートしてみて下さいね!
 

[info]
C&MILLS
address:北九州市小倉北区魚町3丁目3−20 中屋ビル1階 メルカート三番街内
open:10am – 6pm(火曜日定休)
URL: http://candmills.com/
MAIL : candmills2014@gmail.com

 

Profile

aisa arikawa
TOKYO
student of architecture
 

1990年生まれ。インテリア、ファッションから「場」について考える端っこ建築学生。キラキラしたダイヤモンドよりもマットで温かい質感の陶器が好き。そんな私のちょっと外れた視点から眺めたデザインの世界。

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