“Prep for Christmas”と題して、ロンドンクリスマス事情2015をレポート。
第2弾は、ハーベイニコルズのウィンドウから。
Tubeから地上に出た瞬間目に入ってきたこのギラギラ感に圧倒。
大量のGift Boxが積み上げられて、何を形どっているのかと思って少し離れてみると
なんと「人の顔」!!
なんというアナログ感!
事前にある程度はユニット化されていただろうとも思いつつ、
これを夜中一個一個おじさんが貼っていったであろう施工風景を思い描くだけで、
このディスプレイにこめられた想いにぐっとくるのでした笑
最近ディスプレイというと「いかにハイテクにするか」みたいな方向性に向かっている気がしますが、
極めてアナログなこのdecorationの良さに改めて感動。
電飾で発生しがちな不快な「ギラギラ」感がなく、風や光といった環境条件で表情を変えるのもアナログならではの良さ。
しかも、触れる(本当は触らないでって思ってるだろうし、いくつか取っていかれたっぽい部分もあったけど笑)。
日本と海外の「インタラクティブ」の感覚の違いをここでも実感。
スパングルは簡単にどこでも施工が可能で、しかも電飾みたいに配線の問題が無いので、
外壁だけではなく、店内の壁いたるところにも同じ装飾が用いられていました。
吸盤ユニットスパングルは、壁を痛めることもなく、ガラス壁にもattachできる利便性に加えて、
外と内の装飾に連続性をもたせることも可能にする役割も果たしており、小さいけど秀逸なデザインですね。
HARVEY NICHOLSと言えば、ディスプレイに加えて注目すべきはクリスマスキャンペーン。
カンヌ2冠を受賞して話題になった、2013年のキャンペーン
“SORRY I SPENT IT ON MYSELF”
「自分のためにお金を使っちゃって、ごめんね」
自分へのご褒美にお金を使いすぎて、家族のプレゼントを買うお金がなくなっちゃった人のために、
爪楊枝やクリップなど「取るに足らない」small badgetなアイテムを展開。
本当の意味での「つまらないものですが・・・」笑
2014年は、感謝を伝えるはずのクリスマスカードでおねだりをしてしまう
“Could I Be Any Clearer?”
に続き、今年2015年は
“AVOID #GIFTFACE”
#GIFTFACE”なんて言葉あるんだへーと思っていたら、
なんとこのキャンペーン用に言葉を作ってしまったらしい。
(http://www.harveynichols.com/)
いや、もうクリスマスの「美しい家族ドラマ」的なタテマエではなくて、
欲にまみれたホンネに訴求してくるキャンペーンが毎度最高。
それだけ物欲満載なのに、秀逸なコピーと洗練されたデザインでさらっと解決してしまうのもなんともにくい。
実際のプロダクト開発から、ハッシュタグやウェブを駆使したプロモーションまで、
本質をぎゅっと掴み、手段にフレキシブルで、ワンストップで楽しめる提案を行っているのが凄い。
それだけクリスマスに本気なHARVEY NICHOLSなだけあって、
「安心して下さい。うちには#GIFTFACE にならない最高な商品しか置いてません。」
と言わんばかりに、センス溢れるギフトコーナーのSelect。
お酒が好きで、お洒落な彼にはこんなアドベントカレンダーはいかが?
もちろんdecorationのコーナーにも気合い入っています。
オーナメントも、トラディショナルなコーナーからコンセプト別コーナーまで。
海の中の世界を意識したコーナーが斬新で、地元の女の子っぽい子は、
友達へのギフトにロブスターのオーナメントをラッピングしてもらっていました笑
1個もらってもどうするの?と私たちの感覚では思ってしまいそうですが、1個でも存在感抜群なんです。
それにきっと、そもそも家に色んな種類のオーナメントあるから、うまくデコレーションできてしまうんでしょうね。
日本だとなかなかセンスの良いパーティーグッズに出会うのは大変or使い捨てなのに高過ぎる問題があるのですが、
ここでは、演出したい世界観に応じて選べるほどの充実度。
クラッカーというと日本は火薬入りの爆発させるあのタイプのものですが、
海外のスタンダードはこの“Confetti Cracker”なよう。
半分に割ることで中からきれいな色の紙くずが吹き出してくるクラッカーです。
発見あり感動ありのHARVEY NICHOLS。
BLACK FRIDAYの週末は25%offというキャンペーンに見事にはまって、私もたくさん買い物をしてしまったのでした。
サンタクロースも消費される時代か…世知辛い笑
To be continued…..