Food / Editor's Post

劇団四季『オペラ座の怪人』の物語をコース料理で堪能 @メズム東京

2020年4月に開業したホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」。再開発が進む竹芝エリアに位置し、ベイエリアの美しい景色を眺めながら五感に響くステイ体験が叶います。

メズム東京では、現在上演中の劇団四季『オペラ座の怪人』とコラボレーションしたコース料理を提供中。パイプオルガンの荘厳なメロディで有名な『オペラ座の怪人』は、オペラ座の地下に棲む仮面をつけた謎の怪人と歌姫クリスティーヌの悲恋を描いた言わずと知れた人気ミュージカルです。私も大昔に観た記憶が……。

コースはオペラ座の怪人から届いた手紙からスタート。ランチでは舞台の第一幕を、ディナーでは第二幕の場面を料理で表現しています。今回はディナーを体験してきました。

1品目のアミューズから。第二幕は、シャンデリア落下事件から半年後の仮面舞踏会のシーンから始まります。ほおずきを薄い飴でコーティングしたものや、カダイフで穴子を包んで揚げたフリット、赤い衣装をイメージしリンゴゼリーを使ったブリアサヴァランのボンボンなど、華やかな舞踏会の様子を小さなアミューズに落とし込みました。階段状の器は劇中の大階段を模しているという世界観の作り込みです。

ペアリングモクテルは、ノンアルコールのシードルロゼにレモンやジンジャーが香るスッキリした飲みやすい一杯。

2品目は、墓場で怪人とクリスティーヌの幼馴染であるラウルが決闘する場面をイメージ。墓石に見立てた竹炭のシガレットの中に、とろけるようなハーモニーのフォアグラと生ハムを重ねたプレッセが隠れています。添えてあるのは、色とりどりの季節野菜。

合わせるノンアルコールドリンクは、マスカットジュースをベースにアールグレイを合わせ、爽やかな中にもほのかに渋みを感じます。

3皿目は魚料理。怪人が自作したオペラ『ドン・ファンの勝利』が公演され、酒場を彷彿とさせる舞台セットでクリスティーヌがヒロインを演じている場面です。この日はハタを使い、皮は香ばしく身はふっくらと仕上げたソテーで。魚の上には、南仏の伝統料理で鱈とじゃがいもを牛乳で煮込んだ「ブランダード」がのっています。劇中でクリスティーヌが手にするりんごは、トマトとレモンを合わせたソースで表現。

ペアリングは、ノンアルのシードルにカモミールティーを合わせた、香り豊かなドリンク。

4品目の肉料理は、怪人の隠れ家が舞台。クリスティーヌを巡り、怪人とラウルが対決するシーンを描いています。フランス・ブレス産の鳩のもも肉とむね肉を使い、もも肉は黒にんにくとドライトマトのソースを巻いてローストし、むね肉はきのこ風味のクランブルをのせ、異なる味わいが楽しめます。添えてあるビーツのソースとも好相性。格子状の飾り付けは、カシスパウダーで隠れ家の格子を表しているそう。

ワインのような赤いドリンクは、赤ぶどうジュースにスパイス、イングリッシュブレックファストを合わせ奥行きのある味わいに仕上げています。

デザートは、物語のラストシーンをイメージし、ズバリ仮面が登場! 仮面はローズ風味の砂糖菓子「グラスロワイヤル」でできています。仮面の下には球体のチョコレートがあり、割るとフロマージュブランのムースと桃のコンポートが。ローズのソルベにほうれん草ソースの組み合わせも新鮮。

食後のコーヒーは、その場で一杯一杯ハンドドリップで丁寧に淹れていただきます。猿田彦珈琲によるオリジナルブレンドを使用。器具もおしゃれです。

コーヒーカップもオリジナルで、「yumiko iihoshi porcelain」とコラボしたもの

小菓子は、黒胡麻のカヌレ、洋梨のパートドフリュイ、マサラチャイのチョコレート。ディナーの余韻を味わいながら……。

『オペラ座の怪人』の世界を料理で解釈したアーティスティックなコースは、観劇後にもおすすめ。反対に作品を観たことがない人は、舞台を観たくなるはずです。想像力を掻き立てられる新しい体験が待っています。

『オペラ座の怪人』ランチ&ディナープログラム
提供期間/~2022年1月10日(月)
※除外日:12月22日(水)~26日(日)
場所/メズム東京 レストラン「シェフズ・シアター」
住所/東京都港区海岸1丁目10−30
営業時間/ランチ11:30~15:00(L.O.14:00)/ディナー 17:00~23:00(L.O.22:00)
※変更の場合あり。公式サイトをご確認ください。
コース料理料金/ランチ ¥5,700/ディナー ¥11,400
ペアリング料金/ランチ ワイン(3杯)¥3,800 /モクテル(3杯)¥1,980
ディナー ワイン(5杯)¥6,400 /モクテル(4杯)¥2,640
※消費税・15%のサービス料込み
TEL/03-5777-1111(代表)
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Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」などを担当している。スイーツ熱がますます高まり、夢はお菓子ブランドを作ること。

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