cossami 「tricolour mermaid」と私の作詞家としてのライフワークのシンクロニシティ。 | Yuki Kawamura
Yuki Kawamura

cossami 「tricolour mermaid」と私の作詞家としてのライフワークのシンクロニシティ。

今日は特別な日。

 

2011年の震災後、現在も歌い継がれている外国の民謡を、2000年代の新たな解釈で社会背景やムードを反映させながら、日本語詞に書き換えるという事を、作詞家としての私のライフワークにしてゆこうと思っていた矢先、以前に某結婚式場のCMソングとして書かせて頂いた「結婚しよ」という曲を切っ掛けに知り合ったCossami(コッサミ)という二人組のグループが私を訪ねて私のお店「しぶや花魁」に来て下さいました。

 

彼女たちは今後の方向性について色々と考えている最中で、新たにメンバーを増やす事に始まり、自分たちならではの音楽性や活動スタンスについて模索しているように感じられました。

 

ジンジャーエールを飲みながら話してゆく中で、私がいま作詞家として考えているライフワークとシンクロする部分が彼女達の中にもあるようで、iPhoneに入っている楽曲を聴かせ合いながら、サイモン&ガーファングルの名唱で知られるイングランド民謡「スカボロー・フェア」をクラッシック音楽とポップスが融合したアレンジメントで歌うことを思いついているとを打ち明けてくれました。私は即座に英語ではなく日本語の詩で歌うことを提案、許諾がとれるかも判らない中でアーティストと作詞家による新たな作品作りが始まりました。

 

純粋に表現したいことを行う、そんなことが難しくなっている音楽業界。Cossamiと私が、今回のコンセプトを考え作業を始めたことは、本当に心から表現したいことを、この時代に生きてゆく中で真っすぐに紡いでゆこうというという一心だけでした。

 

その後、目黒雅叙園のチャペルで行われた震災チャリティ・イベントにて、「スカボロー・フェア」を披露してくれた時の感動は今でも忘れません。

 

「スカボロー・フェア」を日本語の詞に、2011年の日本に暮らす者が綴るということは、”荒れた土地の故郷へと帰っていった恋人のことを想う”というこの民謡の設定を、「福島」に置き換えることから書き始めました。

 

この詩を津波で亡くなった私の祖父に捧げたいと思います。

 

その後、Cossamiからの提案でアイルランド民謡「ダニーボーイ」そして、イングランド民謡「グリーン・スリーブス」の日本語詞を書かせて頂きました。

 

特に「グリーン・スリーブス」は禁じられた恋に溺れてゆく女心をメランコリックに描ききれたと感じております。

 

 

コッサミ「トリコロール・マーメイド」(販売:Linkmark 販売:ユニバーサルミュージック合同会社)本日7月3日にCD発売です。

 

ぜひ、ひとりでも多くの皆様にお手にとって頂けたら嬉しいです。

 

 

そしてCossamiのみんなに出会えたこと、Cossamiのみんなにも、心からの愛を。感謝しています。ありがとう。

Profile

venus kawamura yuki
TOKYO
DJ, lyricist, OIRAN MUSIC producer

渋谷を拠点に活動中のDJ&プロデューサー。98年よりフリーランスのプロデューサーとして、ヨーロッパのダンス・ミュージックのプロモートや、企業のプロモーション企画、イベント制作を担当。2000年から、DJ及びライターとしての活動をスタートする。2003年頃より「Love Parade Mexico」IBIZA島「amnesia」パリ「Batofar」にDJ出演。その後は、ファッション・ショーの音楽演出や「inner Resort」コンピレーションCDシリーズの監修など、バレアリックやチルアウトを軸に独自の選曲感を展開。近年は作詞家として、「バクマン。」「NARUTO」などのアニメ主題歌や、Sam Smithのグラミー賞受賞曲「ステイ・ウィズ・ミー」日本語詞など多くの作品を手掛ける。2014年にはミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」を設立。Sakiko Osawaやナマコプリなど、新たな才能を輩出する。現在は音楽エッセイ連載「渋谷で君を待つ間に」をスタート。毎週第一月曜16時〜渋谷のラジオ「道玄坂爆音部」、毎週金曜20時〜block.fm「shibuya OIRAN warm up radio」にて、選曲とナビゲーターを担当中。

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