usagi bon ごはん vol.172 手作り厚揚げ | Numero TOKYO
Life / Food

usagi bon ごはん vol.172 手作り厚揚げ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第172回は、手作り厚揚げ。

手作り厚揚げ

豆腐はぜひ美味しい豆腐で作ってみてください。油抜きも必要無い格別な美味しさに出会えます。

【材料】2人分
木綿豆腐 1丁
三つ葉 1/2パック
生姜 少量
太白胡麻油 適量

精進出汁 360ml ※レシピはこちらを参照
薄口醤油 大さじ1
精製していない塩 少々
片栗粉 大さじ1強

【作り方】
1. 豆腐は重石をし、3時間くらいおいて水を切っておく。
2. フライパンに太白胡麻油をひき、1を入れ、表面がカリッとなるまで焼き揚げる。
3. 三つ葉は食べやすい大きさに刻んでおく。
4. 鍋に精進出汁を入れ沸かし、3の三つ葉を入れ片栗粉と同量の水で溶いたものでとろみをつける。
5. 2の厚揚げをお皿に盛り、4をかけ、上にすりおろした生姜を盛る。

南方先生もきっとお気に入り

シンプルな材料だけあって、厚揚げは豆腐や油の良し悪しによってその味は随分違いがでる。 折角の美味しい豆腐でも、油が悪いと味はガタ落ち。急に食べられた物じゃないくらいになってしまう。

出身の関西では、木綿豆腐の厚揚げのほか、絹豆腐の絹揚げも子供の頃からポピュラーに食べていた。どっちか好きか選ぶというより、ずっとどっちも好きなものだった。もうパリの生活が長いので、今は日本中で絹揚げも食べられているかも知れないのだけれど…。

そのままを網で両面炙っておろし生姜と醤油で食べる、究極にシンプルな一品は、子供も大人も誰もが好きな味。おでんなどの煮物に入っているのは、中の豆腐まで味が染み込んで、焼きとは違う味と食感が楽しめる。

ここでは、三つ葉餡。上品で三つ葉の味がアクセントに効いた逸品に仕上がっている。

他のレシピもチェック!

Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する