usagi bon ごはんrecipe.16 鶏ひき肉と豆腐の山椒煮 | Numero TOKYO
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recipe.16 鶏ひき肉と豆腐の山椒煮

アーティスト河原シンスケがプロデュースするサロンレストラン「usagi」の料理をわが家にも。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

鶏ひき肉と豆腐の山椒煮 ピリリと山椒の風味でご飯のおかずにはもちろんお酒も進む味わい 【材料】4人前 木綿豆腐 1丁 鶏ひき肉 100g 長ねぎ 100g(細めのもので1本程度) にんにく 10g(1片) 生姜 10g(1片) オイスターソース 30g 醤油 30g 精進出汁 300g ※精進出汁の作り方はこちら 山椒 ふたつまみ ごま油 大さじ2 【作り方】 1. にんにく、生姜をみじん切りにする。豆腐はしっかり水を切っておく。 2. フライパンに、ごま油大さじ1、①のにんにくと生姜、鶏ひき肉を入れ香りが出るまで炒める。 3. ②にオイスターソース、醤油を入れ、ひと混ぜしたら、精進出汁を入れ中火で煮る。 4. ③が煮立ったら、豆腐を大きいスプーンなどですくい入れて、沸騰させ、中火で約5分程度、豆腐に味がしみわたるまで煮る。 5. ④を水溶き片栗粉(別分量)でとろみをつけてから火を止める。みじん切りにした長ねぎ、山椒、香り付けにごま油大さじ1を入れて良く混ぜる。

刺激的なアジアンストーリー

ピリピリ、ヒリヒリ。刺激って嫌なような、ウキウキなような。
子どもの頃の夏の日焼けは、ヒリヒリすればするほど、勲章のようなものだった。今は紫外線の害を知り、そんな思いはまったく吹き飛んでしまったのが現実。
味の刺激もいろいろで、世界でもポピュラーになった「わさび」もその独特のツンとくる感じが苦手だったり、大好きだったり人それぞれ。「からし」もアメリカのものやフレンチマスタードのどれと比べても、日本のは強烈に刺激的な味。激辛ブームも実は今に始まったわけではなく、ずっと以前から日本人は刺激的な味好きだったのかも知れない。
「山椒」は、僕にとっては、いつも常備して置きたいスパイス。刺激の中に潜むその独特の爽やかな辛味が何とも言えず大好きな存在なのだ。花山椒は短い時期だけのお楽しみ。香辛料ってやっぱり奥が深い。実も花も粉もそれぞれの良さがある。

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Photo&Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。(Photo:Ayako Masunaga)

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