ご利益満載のパワースポット、新しい香港へ!
3年経てば、街の様子ががらりと変わる香港。今、注目を集めるのは、オールド・タウン・セントラル(中環&上環)。西洋と東洋、そして新旧の建物が軒を連ねる中、壁面には大胆なストリートアートが描かれ、街のエネルギーを感じるエリアだ。中央書院の跡地に手を加えたPMQやオープンしたばかりの大館など、再開発プロジェクトから生まれた複合施設も誕生。また、新たに開通したMTR南港島線を使えば、行動範囲がグンと広がる!
中環の街を彩る、慎吾ちゃんの新作アート
数々のストリートアートが目を引くオールド・タウン・セントラルエリアに2018年3月、新しい作品が加わった。実は、そのアーティストはおなじみ、香取慎吾さん。場所は世界一長いエスカレーターとして知られるミッドレベルエスカレーターの側面、ハリウッドロード(荷李活道)とシェリーストリート(些利街)が交差しているところ。人気者ゆえ、人通りの少ない深夜0時から朝6時までの1日6時間を3日、計18時間かけて制作された。タイトルは「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」。早くもインスタ映えスポットとして人が集まっている。
場所/香港島セントラル ミッドレベルエスカレーター側面、ハリウッドロード(荷李活道)とシェリーストリート(些利街)の交差点付近。
Googleマップで“Marks & Spencer Food, 中環 香港”もしくは“Kinwick Centre, Hollywood Rd, Central, 香港”で検索すると本作品付近が出てくる
歴史的建造物を利用した新スポットで絵付け体験
オールド・タウン・セントラルの最新スポット、大館。170年以上を経た旧警察署跡地で、いくつかの建物のうち、中央警察署、中央裁判所、ビクトリア刑務所が1995年に法廷古蹟に指定されている。この歴史的建造物を現代アートと歴史の遺産を体験できる複合施設として再開発し、2018年6月にオープン。ショップや建物にまつわる展示のほか、現代アートや舞台芸術などを発信する場としても利用される。
今回、ショップのひとつ「ラブラミクス(Loveramics)」にて、陶芸の絵付けを体験。素焼きのカップやボウルに、用意された絵具で自由に描く。後日、香港から焼き上げた作品が送付される(サイトから要予約)。ちなみにラブラミクスは香港の陶器ブランド。ウェッジウッドのディナーセレクションを担当したサイモン・スティーブンス氏がヘッドデザイナーを担っている。
大館(Tai Kwun)
住所/10 Hollywood Road, Central, Hong Kong
営業時間/10:00~23:00(ビジターセンター10:00~20:00、展示会場は11:00~18:00など)
URL/www.taikwun.hk/en/
Loveramics
住所/Shop 104, Barrack Block, Central Police Station, 10 Hollywood Rd, Central, Hong Kong
TEL/+ 852-2884-0003
営業時間/11:00~19:00
URL/www.loveramics.com/
ワークショップ予約/www.loveramics.com/pages/loveramics-workshop
かつての警察宿舎を、クリエイターたちの発信基地に
香港初の公立西洋式教育学校「中央書院」の跡地に1951年建造された既婚者向けの警察宿舎(Police Married Quarterの頭文字が施設名)を、クリエイターが集まるアートの複合施設に。ハリウッド棟とストーントン棟の2つの建物があり、4階部分の空中庭園で結ばれている。どこか学校の教室に似た各スペースに、デザイナーやアーティストが作品を展示。アクセサリーや雑貨、ホームウエアなど、オリジナル作品を購入することができる。カフェやレストランもあり、学祭気分で見て回れる。
PMQ
住所/35 Aberdeen Street, Central, Hong Kong
TEL/+ 852-2870-2335
営業時間/7:30~23:00(各店で異なり、目安は13:00~20:00)
URL/www.pmq.org.hk/
MTRの新路線を利用してアウトレットと開運ビーチへ
2016年に開通したMTR南港島線を利用すれば、香港島の南端エリアも行動圏内に。終点の海怡半島(サウスホライズン)は、人気ブランドのアウトレットが集合したタワー、「ホライズンプラザ」まで徒歩約15分。駅近くにもプラダのアウトレットがある。
Photos & Text: Chieko Koseki