古関千恵子がナビゲート
ソノマの個性派ワイナリーめぐり
ガストロノミー、アート、歴史的なホテルめぐり、カリフォルニアのライフスタイル、興味のままに優雅な時間を味わうサンフランシスコ周辺の旅。フライトも新登場のラグジュアリーなユナイテッド航空の新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」を利用して、移動からエレガントに楽しみ尽くそう。
ワインカントリー、ソノマで個性派ワイナリーめぐり
雄大なぶどう畑が広がるワインカントリー「ソノマ・カウンティ(Sonoma County)」は、サンフランシスコから北へ車で約45分。西の太平洋から涼やかな海風が届き、東にはマヤカマス山脈が控える、海と山に挟まれた谷は、ぶどうがゆっくりと熟す、栽培に適した地。6万エーカーものブドウ畑と、425を超えるワイナリーを数え、まさにナパ・ヴァレーと並び“カリフォルニア・ワインの故郷”だ。
丁寧なぶどう作りから生まれる洗練されたワイン
そして数あるワイナリーの中から今回訪れたのが、個性が光るこちらの2軒。まずはソノマをやや北上したセバストポールにある「フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー(Freeman Vineyard & Winery)」へ。ケン&アキコ・フリーマンご夫妻のワイナリー訪問は、まるで友人宅に招かれるような、くつろいだもの。高台からぶどう畑を見渡すご自宅でのランチからスタートする。
美味しいワインをいただくにつれて話は進み、ワイナリー誕生にまつわる話題に。もともと趣味として毎週のようにワインナリーをめぐっていたけれど、やがてご主人が「ワインを作ってみたい」と提案。2001年にこの土地を購入し、大学時代の同窓生であり、当時Freemanのヘッドワインメーカーであったピノ・ノワール作りの名手エド・カーツマンから指導を受けて、翌年500ケースのワインを作ってみた。その後も畑を増やし、セラーを作り、趣味の延長のつもりだったのが、2010年にカーツマン氏からワイナリーを引き継ぎ、本格的にワインメーカーとしてスタートすることに。
「本当に上質なぶどうを作り、素直な味を出す」ことを心がけているフリーマンのワインは、エレガントかつ洗練されたピノ・ノワールやシャルドネが特徴だ。1本ずつワインの特徴や物語を聞きながら味わうと、美味しさもひとしおだ。
Freeman Vineyard & Winery
住所/1300 Montgomery Road, Sebastopol, CA 95472
TEL/+1-707-823-6937
www.freemanwinery.com